RockzGoodsRoom > Outing > Outing2017 >
RockzGoodsRoom > PAST Contents > Car2017 >
8月21日のこと、Yahoo!ニュースをみていたら、おもしろい記事があった。 「1日たった2往復! 但馬空港、「空き時間」は何している? 納得の活用で利用客増へ」 但馬空港は1994年(平成6年)に日本初の「コミューター専用空港」として開港。現在はJALグループの日本エアコミューターが、伊丹−但馬線を運航しています。 しかし便数は1日たったの2往復。午前10時10分に伊丹行きが出発してから、夕方の17時40分に伊丹発の便が到着するまで、昼間の7時間半にわたり但馬空港では定期便の発着がありません。 定期便が1日2往復ということで、当然利用率の低い空港となっていますので、例えば空港ターミナルビルの会議室を貸室として地域に開放していたり、昼間は貸切とすることもできるようです。 1995年(平成7年)にはブライトリング・ワールドカップも開催されました。 これは、エアロバティックス(上空の限られた範囲でアクロバット飛行の技術を競う競技)の大会で、その日、2009年(平成21年)にはレッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップにアジア人で初めて参加したパイロット、「YOSHI MUROYA」こと室屋義秀選手が観戦しており、彼が本格的にエアロバティックスの訓練を開始するきっかけとなったといわれています。 さて、空港を運営する但馬空港ターミナルは、そういった空き時間を活用し、空港の活性化につなげようと個人向けの「1日1組限定! 但馬空港まるごと見せちゃいます企画」や、団体向け「1日1台限定! 但馬空港マイクロバスごと案内しちゃいます 団体様向け見学ツアー」などのイベントを開催しています。 この空港内見学ツアーは、ひとつ目は但馬発着の航空便利用者を増やすこと、ふたつ目は但馬空港の知名度をアップさせること、3つ目は地元の方々へアピールすることを目的としています。 2016年(平成28年)11月から3月までの期間は、41組83名が個人向けツアーに参加され、このうち半分が、但馬空港発着の定期便を利用しているそうです。 県別では、兵庫277名(但馬地方7名)と大阪22名が多く、遠方では福岡から来られた方もいたそうです。 また、54%が30〜40代、59%が男性ということで、男の子心をくすぐるツアーのようです。 今年から但馬牛ステーキランチをオプションで追加できるようにしたそうで、このニュースが出た時点で既に33組105名中、約1/3がこのオプションを選択しているということです。 ほほう。なかなか面白そう。 個人向けツアーは、但馬空港内のパトロールカーに乗り、普段は立ち入り禁止エリアへガイド付きで見学ができるようです。 定期便のJAC2322便が出発する際には、滑走路横から離陸を間近で見ることができ、格納庫、特殊車両車庫、対空通信室(いわゆる管制塔)などへも案内してもらえるようです。 1日1組限定で、6名以内とのこと。 行ってみたいなぁ。 夏の部として、7月1日(土)〜9月30日(土)開催分を早速ネットで空きを確認する。 8月は東北に行くことにしていたし、行けるとしたら、9月だなぁ。 夏休みまだ使える期間だし。 9月は、既にもう空きが3日ほどしかありませんでした。 結構人気。 一番休めそうな9月20日で、親父を連れて行ってあげようかということで2名で予約しました。 もちろん、ステーキランチ付。 この見学ツアーは、「城崎ツーリストインフォメーションSOZORO」ってとこが代理店でやっているようです。(全但バスの系列会社のようですね) で、担当者から、@当日の交通手段と、A見学ツアー・昼食終了後に専用車で豊岡駅まで送ってもらえるようだが必要か。の2点を聞かれました。 自家用車で行きますよー。と返答。 で、親父を誘ってみたら、その日は仕事で無理とのこと。 むー。 1人で行くのもなぁ。 ということで、時間のとれやすそうな、後輩UEMを誘ってみると、OKとのこと。 後輩むーちゃんも誘ってみたが、OKなら人数変更しようと思っていたのだが、仕事休めないとのことで、後輩UEMと2人で行くことにしました。 当日は9時45分に但馬空港。 高速乗るまでは通勤渋滞が予想されるので、余裕みて7時には出発したいところです。 -06:00- 目覚める。 昨日は早い目になんとか寝たので、眠さはマシかな。 一日8時間寝るってのはまず無理だなぁ。 さて、準備しよう。 お、後輩UEMからLINEが。 「コーヒー、アイスがいいですか?ホットがいいですか?」 ピックアップするコンビニで、コーヒー仕入れてくれるようだ。 「アイスでお願いしますー」 -06:50- では行きますか。 |
JADEオハヨー |
そういえば、三連休は台風のおかげで予定ほぼキャンセルしたし、今月はお出かけあまりしていなかったなぁ。 県道337号から県道16号を走ります。 |
ちょっと曇っている | 再再開発のマンション |
-07:00- 途中で後輩UEMをピックアップ。 おはよー。コーヒーありがとう。 県道337号に入り、R176と合流しますが、R176が渋滞しているため、まずここの交差点進入前で県道側も既に渋滞。 |
この先国道なんだけど進まない |
しばらくノロノロ進んでようやくR176へ。 そして、ずんずん走っていきます。 -07:30- 県道82号に入り、中国道・西宮北ICで高速です。 すぐに神戸JCTを通過します。 |
西宮北ー | すぐ神戸JCT |
-07:40- 吉川JCTで舞鶴若狭道に入ります。 |
吉川ー |
-08:00- 舞鶴若狭道・春日ICで無料高速の北近畿豊岡道に入ります。 |
ここまで有料 |
行く手の山が霞んでいますねー。 |
雨降らないでほしいなぁ |
-08:15- 無料高速の中で、唯一の有料区間の遠阪トンネルをくぐります。 |
トンネルですよー | そして料金所 |
-08:25- 茶すり山古墳をかすめ、和田山JCTを通過します。 |
こっちからは古墳がわかりづらい | 和田山ー |
-08:45- 北近畿豊岡道の現時点での終点・日高神鍋高原ICで降ります。 |
ここで終点ー | 延伸工事していますね |
R482からR312へ。 そして、県道1号へ。 北近畿豊岡道の延伸工事していますねー。 最終的には豊岡まで伸び、山陰近畿道と接続するようですが、それはまだまだ先の話ですね。 |
いつごろ完成かな |
県道713号に入ります。 |
空港が見えてきた |
空港西側から近づくと、滑走路の下をくぐっていきます。 |
アンダーパス |
-09:00- 「コウノトリ但馬空港」に到着しました。 予定では9時20分くらいに到着するつもりでしたが、ちょっと早かったですね。 まずは、ターミナルビルに行ってみよう。 |
ターミナルです |
入口にはペッパー君がいましたよ。 そして、ペッパー君と空港関係者以外、つまりお客は誰もいませんね・・・。 人が誰もいないので、ペッパー君とちょっとふれあってみました。 お、ペッパー君の主題歌があるぞ。 |
やぁ | ≪クリックで動画再生≫ ペッパー君の主題歌 |
結構笑える歌詞でした。
・・・。いかん、「ソフトでバンクラガッタ」が頭の中でループし始めた(笑) ちなみに、このペッパー君、右手の人差し指の動きが悪いですねー。 知り合いのペッパー君に近しい(笑)人の話を聞くと、そういう子は結構いるようです。なんでも骨折しているようで、指関節ワイヤーが切れてしまうそうです。 う−ん。人間が強引に握手したりするからでしょうかね。 色々置いていますね。 |
コウノトリの像 | Facebook風なフレーム | 来年ART42-600が就航するんだ |
天井には古い飛行機の、大きな模型が吊り下げられていますねー。 この飛行機は、「日本海航空株式会社」というのがこの地にかつてあり、そこで使用されていた、三菱MC-1型旅客機にフロートを取り付けて水上機としたもののようです。 |
水上機 三菱MC-1改良機 | 解説 |
1925年(大正14年)5月23日、豊岡・城崎を震源地とするM6.8・最大震度6の北但大震災が起こります。 城崎町(現・豊岡市)は北但大震災の打撃から復興する為の城崎温泉客誘致の一つとして、1931年(昭和6年)政府から許可を受け「日本海航空株式会社」を発足しました。 使用飛行機は三菱式MC-1型改良の水上飛行機(乗員2名、乗客5名、速力170km/h)で円山川河口の城崎飛行場で営業が開始されました。 1932年(昭和7年)からは順次、城崎−鳥取、城崎−天橋立、城崎−松江、松江−隠岐、大阪−城崎など、今では考えられないような区間の定期飛行が始まりました。 その後営業実績は、飛行機5台を持つまでになりましたが、国策統制が強くなった1936年(昭和11年)以降はかなり落ち込み、1939年(昭和14年)末に一切の現品を大日本航空輸送株式会社に引渡し、翌年会社を解散しました。 民間航空の草創期のベンチャー企業だったのですね。 今日、伊丹空港から飛んでくる、Saab340Bで使われているタイヤもありますよ。 |
意外と小さい |
ターミナルビルの横には、YS-11とエアロコマンダー式680FL型の退役機が展示されていますね。 見に行ってみよう。 途中、バス停がありますね。 |
日に3本 左が到着時間で右が出発時間ってことかな |
ではYS-11へ。 |
夜間はフェンス扉閉まっているようです |
YS-11は、第二次世界大戦後、GHQの航空禁止令により解体された航空機メーカーが。サンフランシスコ講和条約締結後、新たな道を歩み始めた国内メーカーの技術を集め生まれた機体です。 設計には、零式艦上戦闘機(ゼロ戦)を設計した堀越二郎(ジブリ映画「風立ちぬ」の主人公)も参加していました。 日本の高度経済成長期を象徴する存在の一つですね。 この機体は、11A-500R型/YS-11の103号機となっています。 ぐるりとまわりをみていきます。 タラップが接続されていますが、上り口は閉まっていて中は見れないみたい。 |
解説 | プロペラ | 翼の下には はばタン |
斜め後ろから | 真後ろ | JA8734 |
ドアってくぐる高さ低いなぁ | こうあってみると大きいな | メカって感じする!! |
ノーズにほう | いいねー | 今でもカッコよく感じられる |
続いてエアロコマンダー式680FL型です。 エアロコマンダーは、旅客機・DC-8やDC-10で有名だったダグラス・エアクラフト社(マクドネルと合併し、マクドネル・ダグラスとなり、その後ボーイング社に吸収され消滅)の技術者、テッド・スミスが構想しましたが、会社が興味を示さなかったので、スミスのグループは Aero Design and Engineering Companyという会社をつくって、自主開発をすることにしたそうです。 |
日本では唯一の機体らしい | 解説 |
フェンスの向こう側はもう空港ですね。 |
フェンス越に駐機スペース |
まだ時間があるので、ターミナルビルに戻って待ちますか。 実は東京、大阪は飛行機利用すると近いよってアピールを、かなり力入れてしているようです。 |
東京へは直行じゃないですよ |
割と空港施設は散在しているんですね。 |
まぁ場所に余裕があったからからもしれないけど |
ターミナル横には兵庫県のパスポートセンター(旅券事務所)がありますね。 そして、旅券発行手続きに必要な印紙は但馬空港ターミナル(株)事務室で販売しています。県出資の三セク会社ですね。 |
ここですよー |
しかし、定期便が日に2便というのは寂しいですね。 |
費用対効果が・・・ |
日本エアシステムのチェックインカウンターは若手がいますが、セキュリティとかは結構ご年配の方だなぁ。 現地採用?? |
そうこうしているうちに、10時10分発の伊丹便に乗る方々がターミナルにやってきだしました。 -09:35- 10分前だし、そろそろ2階の但馬空港ターミナル(株)事務室にいきますか。 「おはようございますー」と声をかけると、会議スペースに案内されます。 ちょうど、9時5分の伊丹空港発定期便が着陸したようですね。 事務室内でも無線が流れていました。 机の上には、立ち入り許可証、団扇、資料類の入った封筒、エコバックが置かれていました。 |
セット | 立ち入り許可証 |
担当の方から説明があります。 ・まず滑走路に出て、JAC2322便(日本エアコミューター Saab 340B)をまわりから見、その後離陸の様子を見学。 ・滑走路に進入。 ・特殊車両庫を見学。 ・格納庫を見学。 ・管制塔の見学。 という流れのようです。 基本的には写真撮影は可能ですが、管制塔の計器類はNGということでした。また、管制塔内ではできるだけ静かにということでした。 で、立ち入り許可申請書に記載します。 一応、その記載で身分確認ということになりました。(個人情報フルに書いたからね) 見学ツアー中は貴重品や携帯、カメラ程度の持ち込みのみが可能ということなので、FZ-2000を出して、それでツアーに向かうことにしました。 -09:40- では予定より20分ほど早くツアースタートです。 今ならSaab340Bの準備状況が見れるそうです。 階段を下りて、パトロールカーに乗り込みます。 |
おおー |
消防車と同じ車庫にパトロールカーがいます。 |
空港が兵庫県だから車両も県の | ポンプ車 |
ではSaab340Bのところへ向かいます。 |
JALのマークだけど兵庫県所有のJAC機体 |
翼の前が黒くなっていますが、そこはゴムだそうです。 高度が上がると翼に着いた水滴が凍ることがあるので、その場合はゴム部分を膨らませ、氷を割るそうです。 |
ターミナルビル |
Saab340Bのそばまで移動し、ぐるりとまわってくれます。 飛行機にはいろいろな灯火や機器がついています。 いただいた資料をみながら解説を聞きましたよ。(こちら) 基本的に、航空機はエンジンが動いていないからと車のACC電源のようにバッテリー稼働したりはしません。 なので、次の離陸準備中は給油車、電源車、冷暖房車などが接続しています。 |
機内整理中 | 給油していますね | カーゴルーム |
太いパイプは送風 | 冷暖房車はちょっと錆びていますね | 燃料タンクは翼にあるのかな |
いいねー | ワイパーもあります | 機内で音はそうなんだろう ボンバルディアでもたいがいうるさかった |
給油車はその名の通りで、ジェット燃料を給油します。 Saab340Bは、プロペラ機ですが、ジェットタービン方式なので、ジェット燃料を必要とします。 ジェット燃料は灯油系の燃料だそうで、リッター単価は40円ほどだそうです。 電源車は、エンジン止まっている間に飛行機内の電気を使う装置を動かすために、冷暖房車は同じく機内環境を保つために接続されます。 この機体はAPU(補助動力装置)の搭載がないようですが、同じSaab340でもAPUの搭載がある機もあるようです。 ここはそれぞれ車が寄ってきて接続しますが、大きな空港では地下に埋め込まれていて、ノズルやケーブルをそこから接続するだけというのもあるそうです。 但馬空港では機体整備はできないそうです。 その理由は整備員がいないから。 じゃぁ、もし伊丹から飛んできて、次また離陸する前に不具合が見つかったら?という疑問が生じますが、その場合は整備士さんが陸路やってくるそうです。 当然、機体は「機材の不都合により欠航」となります。 これまでそういう事態はなかったそうですが、Saab340B自体が古い機体で、不具合はたまに出るそうですが、常にそれは伊丹空港で発見されています。 但馬空港を離陸する際には、整備士がいないので、機長か副機長が離陸前点検をします。 Saab340Bには機長、副機長とCAさん1名の計3名が乗務員として乗り込んでいます。 |
機長と副機長が来ました | 機長が点検 | ゴムの部分 |
タイヤチェック | プロペラチェック |
左回りでいまわってくれていましたが、時間があるのでってことで、右回りでもまわっていただけました。 |
≪クリックで動画再生≫ "Walk this way"Aerosmith いいねー |
Saab340Bの左、機長席側に丸い穴が見えます。 ここから最終の情報のやりとりをペーパーでする時に、機長の手が出てきてやりとりするそうです(笑) |
窓の下に丸い穴 |
航空機のタイヤって、意外と小さいんですよね。 これはブリジストン製だそうです。エントランスにも古タイヤが飾られていましたね。 ちなみに、タイヤの溝は縦方向のみ削られているそうです。 横向きは、滑走路面に細かい横溝があるので、ちゃんと排水できるということでした。 雨天問題が滑走路面でクリアできるなら、タイヤに溝が必要なのかという疑問が湧きますが、これは帰宅後調べたら、タイヤに溝がないとタイヤがどれくらい摩耗したかわからないから。というのが答えのようです。 レーシングカーでのスリックタイヤの使用は、タイヤのグリップが減ったら交換で済みますが、航空機のタイヤはレーシングカーのようにそう頻繁には変えませんからねー。 |
意外とシャープな感じ | もう生産していないけどまだまだきれい | 電源車と冷暖房車はまだ接続中 |
荷物はコンテナで載せるのではなく、カーゴルームにリフトを使って上げて、人力で積み込みます。 ちなみに、このリフトは、車椅子などでの利用者が搭乗する時にも利用されるそうです。 |
荷物もってきました | 積みますよ |
今日の風向きでは北から南への離陸かなということで、滑走路北端へ移動します。 「今回は何かみて申し込まれたのですか?」と聞かれます。 ええ、ネットニュースみたのですけどね・・・。どうやらそのニュースのおかげで、一気に予約枠が埋まったそうです。 メディアの力ってすごいなぁ。 いや、それって自分自身わかっているはずだったのだけど(謎笑) |
吹き流しとか風速計があります | 制限区域の説明 | 吹き流しは昨日新品に取り換えたところだそうできれいです |
伊丹−但馬航路は、離島航路を除くと国内最短航路であるため、しばしば搭乗実績目的の俗にマイル修行と呼ばれる人々が利用することでも知られているそうです。 伊丹空港から当飛行場まで搭乗し、すぐ折り返しの便で戻る行為は俗に「但馬修行僧」と呼ばれているらしいです。 私が読んだネット記事では、伊丹からの乗客のほとんどが、但馬空港で折り返して伊丹に帰ったみたいという話をすると、職員さんからは「いくらなんでもそれは話盛りすぎでしょう(笑)」とのこと。 マイレージのステータスを上げる気はさらさらないですが、マイルを稼ぐだけかなと思ったら、搭乗実績回数というのもあるみたいですね。 通常運賃が片道14,000円。修行のために往復28,000円かぁ。 これを何度行うのでしょうかね。 ちなみに、但馬空港の地元の方(豊岡市、養父市、朝来市、香美町、新温泉町)であれば、大人の本人負担額が4,500円から6,200円と半額程度以下で乗れるそうです。 但馬空港推進協議会の助成を含む各市町の運賃助成だそうですよ。 但馬空港の滑走路は1,200mです。 元々は山だったところを削り、谷だったところにその土を投入して均したということです。 但馬空港は、天空の城・竹田城にみられるような雲海がみられるように、霧がかかることが多いようで、それが運航率低下にもつながていました。 そこで、2001年(平成13年)に一般飛行場では異例の計器着陸装置(LOC・T-DME)を設置したのですが、本来滑走路の中心線上に設置しなければならないのが、滑走路の長さ1,200mを確保したためにオーバーランの余裕もないくらいであるため、但馬空港では既定の位置に設置しようとするとそこはガケ下。仕方ないので、オーバーランの時に衝突しないようオフセットして計器着陸装置を設置しています。 具体的には滑走路末端に中心線から外して設置し、滑走路から1km手前で中心となるよう計器着陸装置の角度を調節しているそうです。 よって、着陸1km手前で滑走路が視認できなければ着陸できないということになるそうです。 オーバーランしたら崖下ですか?と聞くと、定期便ではないそうですが、小型機では過去何度かオーバーランがあって、崖下に落ちたというのもあるそうです。 |
滑走路の端 | この方向に向かって飛ぶ |
職員さんが風向きを気にしていました。途中で風向きが変わると、離陸方向が逆になるので、確定するまで車内で待機です。 |
準備できましたかー |
-10:10- 風向きが少し変わりましたが、予定通りの向きで離陸するそうです。 ということで、車を降りて見学していいそうです。 |
滑走路横の通路 |
タキシングしてきます。 機長に余裕があれば、手を振れば振り返してくれるそうなので、手を振ってみましたが、今日は余裕がないようでしたね。 伊丹空港などでは離陸位置について一旦停止して、そのまま進みながらパワーを上げて離陸しますが、ここでは一旦停止して、その場でエンジンの回転数を上げてパワーを貯めてから一気に離陸します。 伊丹空港は1,828mの滑走路で離陸するので、36名の乗客定員いっぱいまで乗せることができるそうですが、但馬空港離陸の場合は、滑走路長さが離陸距離と比べると割とギリギリだそうで、31名の搭乗定員としているそうです。 軽くしているのですね。 さらに、夏と冬では空気の密度の違いから、搭乗定員も変わるそうです。 |
きました | 回転 | 滑走路端へ |
目いっぱい使います | 回転 |
伊丹までいってらっしゃーい | さぁいよいよ離陸 |
このSaab340Bは、日本エアコミューターが飛ばしていますが、機体そのものは、兵庫県が約14億円で購入し、日本エアコミューターに貸与しているということだそうです。 日本エアコミューターはJALのグループ企業ですが、当時の東亜国内航空と鹿児島県奄美群島の14市町村が40%出資した会社です。但馬空港の建設当時、開港が、目前に迫る中、運航会社が決まりませんでした。最終的に日本エアコミューターに落ち着いたのは、不採算路線に就航をすることには日本エアコミューター側が難色を示したため、兵庫県側からの積極的な財政支援が求められ、結果として兵庫県が機材を調達するということになったようです。 Saab340Bは1999年に生産終了をしており、順次退役していくのですが、但馬航路のこの機体も来年からはATR 42-600に代わるそうですが、これもまた兵庫県が購入するそうです。 ATR 42-600は1,200mの滑走路で離着陸できますが、今話題のMRJ(三菱リージョナルジェット)では、1,500mを必要とするため、滑走路の延長が必要となり、崖地を張り出すことは現実的ではないでしょうねとのことでした。 1994年(平成6年)の開港以来、20年以上がたちますが、目に見えてというほどではないですが、谷地を埋めたところはやはり沈下があるそうです。 48名定員で、今度は伊丹からも但馬からも定員最大載せて飛べるそうです。 エンジン出力も上がっているからね。 ちなみに、日本エアコミューター(日本航空)のカウンター・運航支援業務は地元の全但バスに委託しています。 そうか・・・。結構ご年配なお姉さま方はひょっとしてバスガイドさんとかだったのだろうか・・・。 |
≪クリックで動画再生≫ 脚上げるのが早いなー |
いってらっしゃーい |
プロペラは、ただ回転数の上下で速度を変えるのではなく、プロペラの角度も変えられるらしいですよ。 可変ピッチと呼ばれるものですね。 高速時にピッチを大きくし、離陸・上昇などの低速時には小さくして、プロペラの効率を高めるようです。 Saab340Bは無事離陸していきました。 これを滑走路の脇で見れるのは、かなりテンションあがりますねー。 うわー。これすごーい!! 離陸後は、滑走路に進入できるようですが、パラシュート降下のためのセスナが10時半に離陸予定とのことなので、それを待ってから滑走路に入ることになりました。 とりあえず、除雪車とか見ますかということで、車庫に向かいます。 車庫横に「スカイダイビング関西」の事務所と駐機場がありますが、10時半に離陸できるような雰囲気ないですね・・・。 |
現在10:20 まだ誰も乗っていない |
この「スカイダイビング関西」は、日本で唯一毎日運営しているところだそうです。 全国的にスカイダイビングをしているところはいくつかありますが、ここ以外は週末限定だったりするそうです。 で、ここのセスナ機、なんともう40年以上飛んでいるとのこと。 すごいなー。 |
除雪車とか見ますか |
で、しばらくすると管制塔から無線で、「10時半からの離陸は延期」と連絡があり、滑走路に進入することにしました。 今回の離陸側で一旦止まり、車外に出ます。 おおー。滑走路に立ているって結構嬉しい体験だー。 ボーディングブリッジを利用しない搭乗で、空港内を歩くことはあっても、滑走路を歩けることはないですからね。 記念撮影をしてもらいましたー。 |
おおー | いいねー | 後輩UEMと記念撮影 |
ここがセンター | 飛び立ちたい |
ところで、滑走路に数字が書いてありますが、これってどういう意味でしょうか。 飛行場固有のナンバーなのかなと思っていましたが、違うようです。 正解は、「飛行機の進入方向から方位を、真北から時計回りに測った角度の下1桁を切り捨ていた01から36までの数字」だそうです。 ということは、ここからみえる番号は19なので、この方向で進入した場合は190度台の方位ということになりますね。 では反対側からの進入では01ということになるわけかー。 ちなみに、伊丹空港などで2本の滑走路が並行しているときは、32L、32Rと右(Right)、左(Left)の頭文字がつきます。 3本だったら真ん中の滑走路にはC(Center)がつきます。 埋め込み型で、滑走路末端識別灯が設置されています。 東芝製ですねー。 外側は緑の光が、内側は赤い光が見えるそうです。今は灯っていないので、逆の色に見えますが。フィルターの関係だそうです。 |
今は外側から見ると赤 | 内側から見ると青というか緑 |
パトロールカーは、TOYOTAのクルーガーでした。 1日限定6名ってのは、これを2台使ってという上限値のようですね。 団体の場合は観光バスがそのまま進入したりということもあるようです。 |
懐かしい車だなぁ |
滑走路の路面に近づいてみてみると、確かに横溝が切ってありますねー。 それにしても、滑走路の路面って荒れているんですね。 |
溝があります | アップ |
開港以来、舗装については一切改修していなかったそうで、今年から改修しているそうです。 「改修中は滑走路クローズですか?」と聞くと、夕方の定期便が離陸した後に夜間工事でできる部分ずつ進めているそうです。 定期便以外は小型機が主で、あとはドクターヘリの離着陸だそうです。 基本的には飛行計画を出して離着陸の予約をするそうですが、ドクターヘリに限っては、着陸5分前に連絡が来たりということもあるそうです。 では車でもう一方の端へ移動です。 移動中はいろいろ解説を聞きます。 |
≪クリックで動画再生≫ "The Other Side"Aerosmith |
ゆっくり走って、もう一方の端に到着しました。 滑走路から出る時も、コントロールへ無線連絡していましたよ。 反対側まで来て、路面を見てみるとこのあたりは改修されていて、きれいな舗装になっていました。 |
端まできました | いいねー |
舗装きれい | ステキな風景 |
滑走路横の道を戻っていきます。 進入角指示灯(PAPI)がありますね。 通常は航空機から見て滑走路の左側に設置されるものです。 これは、正しい進入角(3°)より高ければ白く見え、低ければ赤く見えます。 4灯が少しずつ角度が違っていて、左2灯が白、右2灯が赤であれば適正な進入角度となります。 |
PAPIです | そのうちの1台 |
滑走路の脇には、等間隔で滑走路灯があります。 これは、滑走路の位置を示すもので、開港当初は地面の高さで設置されていたそうですが、積雪地ということもあり、ポールで上げたものに改修したそうです。 また、でかい数字もありますね。これは滑走路距離灯というもので、数字間隔が300mで滑走路の距離がわかるというものです。 |
3で900m |
フェンスすぐ横の芝生広場には、メガソーラーがありますが、着陸するパイロットがまぶしくないよう、反射防止処理がされているそうです。 この芝生広場がスカイダイビングの着地地点になっているのだそうです。 流されて滑走路に降りちゃったら大変なことだよなぁと思いましたが、基本的にはスカイダイビングのセスナが上がって、降下しだしたら人はどうすることもできないので、この時は飛行機より落下してくる人優先だそうです。 途中で消防車とすれ違います。 この消防車に乗る人は、消防士ではなく、やはり全但バスの関係の人だそうです。 |
すれ違いはギリギリだな |
さきほどの車庫のところに戻ってきました。 赤いソカタ式TB21型が駐機していますね。 これは、2011年(平成23年)に但馬空港から離陸する際、タキシング中に主脚の故障で主翼が接地してしまうという事故を起こしたそうです。 で、この飛行機はフランス製で、部品の調達や修理できる人が少ないなどの理由で修理が進んでおらず、もう6年もここに駐機中なのでそうです。 もちろん、駐機料は支払われているそうですよ。 |
停めっぱなし |
「スカイダイビング関西」の機体は動く気配ないですねー。 |
右側はドアないです 飛び出すからね |
動く気配なし |
てことで、車庫へ。 |
でかい作業車だー |
除雪トラックから見ていきます。 前部に設置された除雪板は、接地させるために下端は樹脂製ですり減ったら交換するそうです。 |
下の黄色いのが樹脂 | 運転席高い |
融雪剤のタンクかな | 除雪機の裏側 |
除雪車見ていたら、「スカイダイビング関西」のパイロットさんがやってきました。 どうも、午前中は飛べないみたいですね。 ご好意でセスナを見せていただけるようです。 「スカイダイビング関西」のセスナは1973年(昭和48年)の登録の機体だそうです。 メーター類は全てアナログですねー。 |
計器はアナログでも精度はかわらない | エンジン見えていますね |
フラップは、このクラスだと上下だけしかしないのかと思ったら、せり出しもするようです。実際にやってみせてくれました。 |
フルフラップ | ちょい出ています |
フルフラップにしたら隙間できますよね。これって大丈夫なのか疑問だったのですが、逆に隙間がないとフラップにうまく風の流れが乗らないそうです。 そうかー。ジェット機乗って着陸見ている時でも、隙間ないほうが効率上がるんじゃないのかなといつも思うのですが理由があったのですね。 但馬空港の年間発着回数はおよそ2,000回。このうち定期便は約600回で、このほかスカイダイビングをするための「スカイダイビング関西」の小型機(約600回)の運航が多いそうです。 小型機は、八尾空港からもよく飛んでくるそうです。「訓練飛行」ってことで来るそうですよ。 空港使用に関しては、セスナ程度であれば着陸1回につき1,000円。駐機は6時間以上で830円とのこと。 訓練でタッチアンドゴーをしに来る場合もあるそうですが、この場合は着陸料は無料。ただし、5回までで、それ以上は1,000円必要ということでした。 ちなみに、離陸するのには料金は発生しません。 この「スカイダイビング関西」のセスナは日本で一番年間離着陸の多い機体で、「私が日本で一番年間離着陸回数の多いパイロットです」とその若いパイロットさんは言っていました(笑) ちなみに、この「スカイダイビング関西」の代表者・甲斐健太郎氏は、もと陸上自衛官で、第1空挺団にいたそうです。 おおー。超エリートだー。 スカイダイビングは、タンデム降下(インストラクターに繋がれて、落下するだけ)で1回5万円だそうです。 これを高いと感じるか、安いと感じるか・・・。 回数を重ねれば単独降下も可能だそうですが、今はインストラクターの数が足りていないので、ライセンス取得コースはやっていないとのこと。 もう少ししたら人増える予定だそうですけど。 割と、関西だけでなく中国、九州方面からもお客さん来るそうですよ。 ありがとうございますー。 では除雪車の続きみますか。 掃雪車をみます。 乗っていいそうなので、記念撮影もしました(笑) |
先端にワイヤーブラシ | わーい |
隣の車庫にも除雪車がいます。 開港当時の除雪車台数では追いつかないので、増車したそうです。 続いてロータリー車ですね。 |
おおー | 前で掻いて後ろで排出 | すごいなー |
TCMってメーカーですか | ここから飛び出すかな |
その隣にはホイルローダーがいます。 これも乗っていいそうです。 ホイルローダーは運転席が真ん中なので、視点がおもしろいです。 |
記念写真 | 後輩UEMも |
こういうでかい車両ってテンションあがるなぁ。 |
動くと迫力あるだろうなぁ |
ロータリー車も乗車しました。 |
わーい | 後輩UEM指差確認 |
除雪車は兵庫県のもので、元々は土木事務所所有で公道を走っていたものもありますが、今は空港内限定使用なので、ナンバーもないです。 あー、過去に公道で運搬していたからダンプ表示番号が書かれたのがあるのかな。 実際除雪をするのは、県の職員さんでも全但バスの人でもなくて、地元の土木建設組合に委託していて、組合各社からの割当で5人やってきて除雪してくれるそうです。 次は格納庫へと移動します。 |
LOC・T-DME |
おや?灯火類が灯りましたね。 |
降下してくるのかな | まぶしい |
今日、案内をしてくださっている職員さんは、以前は県の土木事務所におられた電気設備職なのだそうです。 進入灯かの、点滅速度が決まっていて、この4月にここに赴任してきて、初めての仕事はその点滅回数を1分間数えることだったそうです(笑) ということで倉庫に到着です。 |
でかーい |
ここにSaab340Bが格納できるそうです。 基本的には整備部隊がいないので、駐機は伊丹空港になっているのですが、大雪で離陸できないとか、何らかの理由があった時はここに収容するそうです。 ちなみに、これまで積雪時に伊丹空港からの便が着陸して、再び離陸できなかったということはないそうです。 格納庫の中に入ります。 新しい個人所有のセスナが1機駐機していました。 |
がらーん | 新しいのは計器もきれい | 天井が高い |
飛行機の除雪作業車とかあります。 ゴンドラに乗って、薬剤を噴射するそうです。 融雪と凍結防止の2種類を噴射できるそうですよ。 |
これです | 90℃ 25気圧 120L/分までOK |
elephant σというらしい | 車検みたいなもんかな |
トーイングカーもいます。 飛行機を牽引する車ですが、牽引は整備士じゃないとしてはいけないそうです。 第三者が牽引して飛行機に何かあった時、責任が持ていないからだそうです。 なので、格納庫に入れる必要がある時は整備士も飛行機に同乗して但馬空港に来るそうですが、突然の事態で格納庫に入れなければならなくなった場合は、Saab340Bであれば10人くらいで押せるそうですよ(笑) |
トーイングカー | TOYOTA製なんだ | 小さくても力持ち トルクすごいんだろうなぁ |
ちなみに、この格納庫にはATR42-600は入りきらないそうです。 Saab340Bは全長19.73m ATR42-600は全長22.67m 格納庫1スパンくらい増築ですかねー。 空港では「ATR問題」として悩まれているそうです。 でも、どこかの空港の画像で、尾翼だけ飛び出して格納しているのあったなぁ。ということで見つけてきました。 |
≪資料映像≫ 入りきらない機体 軍用機ですね |
≪資料映像≫ 頭隠して尻隠さず(笑) |
格納庫から出て、パトロールカーに乗り込むと、ちょうどセスナが着陸するところでした。 |
≪クリックで動画再生≫ 最後グッと降下したので一瞬ヒヤッとした |
気象観測機器がありますね。 左の筒状のものは、雲の高さを測る雲高計だそうです。 なんでも、レーザーを発していて、それで測っているのだとか。 |
すごいなぁ |
で、元の車庫に戻ってきました。 その他、いろいろ持っている資料を見せてもらいました。 さきほど言っていた、飛行機を人力で押す画像もありましたよ。 |
いやぁ楽しかった | ほんとだー押しているー(笑) |
ちなみに、先日の台風では、伊丹−但馬航路のSaab340Bは伊丹に駐機していましたが、同じ日本エアコミューターの鹿児島の機体9機が全便欠航となり、格納庫に仕舞われたそうですが、1機だけ格納庫のスペースがなく、但馬空港まで飛んできて駐機したそうです。 しかし、その時は格納庫に仕舞わず、屋外駐機をしただけだったそうです。 次は中へ。 |
2階からの景色 離陸したので誰もいない |
航空機安全運航支援センターの気象観測室を見学します。 ここでは航空気象観測や情報提供をしています。 伊丹−但馬間を直線移動するのではなく、伊丹から但馬は神崎方面を経由して北上。但馬から伊丹は京都方面を経由してほぼまっすぐ飛ぶような航路です。 雨や雲、それと雷情報が大切とのこと。 雷って、雲の上飛ぶからあまり影響ないんじゃ・・・。と思ったら、航路が短いこともあり、飛行高度は300m程度らしいです。ということで天候の影響をもろに受けます。 極端な話、伊丹空港と但馬空港の両方が晴れていても、途中が悪天なら欠航もあるそうです。 定期便以外の小型機にも情報提供していますよ。 続いて対空通信室、いわゆる管制塔に上がります。 ここはセキュリティが高く、呼び出しを押して電気錠を解除してもらっていました。 ここでは静かにしないとね。 管制塔ですが、定期便の航空管制はしていないそうです。小型機の航空管制と飛行場内の交通整理ってところですね。 但馬空港は東京管制区管制所(東京コントロール)の管轄ですが、実際の定期便の航空管制については、大阪国際空港(伊丹空港)航空管制官による遠隔指示だそうです。こういう空港をリモート空港といいます。 大阪国際空港航空局管内では、但馬空港、隠岐空港、石見空港、鳥取空港がリモート空港となっています。 この管制塔からの眺めはめちゃくちゃいいですが、実はここが竣工した時には「これでは視界が悪い」ということで管制塔部分だけをつくりかえたそうです。 無線については3チャンネルくらいを使っているそうです。 大阪リモートと、小型機向け(空港の対飛行機向け)、空港内(空港の対空港施設向け)とですかね。 ということで、おいとまします。 最後に、予定にはなかった外のYS-11の見学に行きます。 てくてく歩いて行く時に職員さんとちょっとお話。 今日の職員さんは、元々はこちらの出身だそうですけど、今現在は神戸に家があるそうです。 ということは単身赴任かなぁ。 日に定期便が2往復なので結構暇(失礼)なのかと思っていましたが、夜間工事があったりで結構大変みたいです。 さて、YS-11は先に見学していましたが、もう一度見ますよ。 この機は1999年(平成11年)年1月13日の壱岐〜福岡の飛行を最後に退役し、同年2月12日但馬空港へ最終飛行したエアーニッポンが所有していたものです。 但馬空港へのフェリーフライトの日は雪の日で、一晩屋外駐機をしていたら雪が降り積もっていたそうです。 外回りを資料をもとに説明してくれます。(こちら) そして、先ほどは機内に入れませんでしたが、なんと見学ツアーでは乗機できるとのこと。 タラップ入口の鍵開けて進入します。 |
今の飛行機と比べ狭い入口 | 後輩UEM頭当たりそう |
本来は前が正規の出入り口だそうですが、タラップの具合が悪いので後ろから出入りしているとのこと。 座席なんかは列車の席のようですねー。 頭上の荷物棚は今の飛行機のように蓋もないため、荷物は置けません。「帽子棚」としてしか使われていなかったようです。 操縦席にも座っていいそうなので、左側の機長席に座ってみました。 過去、青森の三沢航空科学館でYS-11の内部に入れたことはありますが、コクピットには座れませんでしたので、これは嬉しい! いただいた資料に各計器の案内図がありました。(こちら) |
おおー | レバー類 | 何がなんだか |
スイッチいっぱい | 機長席からの眺め | 無線かな |
YS-11は耐久性こそあったものの、操縦性に関しては決してよいとは言えなかったそうです。 それにしても、飛行機の用語などは、船と共通するものが多いですよね。 ライト兄弟が人類初の有人飛行を果たした1903年からまだわずか100年ほどの飛行機の歴史。それが実用化されるときに船舶用語や習慣が使われたということだそうです。 ということで、機長席は左側です。 船舶は左舷に接岸するので、船長の席が常に見通しの良いブリッジの左寄りにあった時代の名残りであると言われています。 なので、乗降も通常は機体左側から行いますね。ボーディングブリッジ(これも船からきていますね)のない今回の定期便でもタラップは機体左についていました。 では、なぜ船は左舷接岸をするのかと言うと、かつて手漕ぎ船の時代には舵が船尾の右側に取り付けられていたので、それを港の沿岸にぶつけないようにするためだということで、造船技術が発達して、舵が船尾中央に取り付けることができるようになってもそれが残ったということだそうです。 また、飛行機の主翼の先端に赤、緑のライトがついていますが右翼端が緑色で、左翼端が赤色となっています。 この色の違いは相手が自分に向かっているのか、それとも同じ方向に進んでいるのかを識別する為の灯りです。 相手の赤色が左に見えたら、相手も自分と同じ方向へ向かっている事となり、逆に赤色が右に見えたら相手がこちら側に向けて進んでいる事になります、衝突防止にもなりますよね。 これは船舶が夜間航行中に衝突を避けるためにつけている「舷灯」が元になっています。左が赤、右が緑なのも舷灯と同じです。 後部に移動します。 |
荷室 | ギャレー | 圧力隔壁が見えます |
トイレはかなりの昭和感ありますねー。 |
青い便器って最近見ないな |
ということで、見学は以上で終了。 但馬空港ターミナル(株)事務室に戻り、最後にアンケートを記入します。 いやー。楽しかった。 -12:00- ありがとうございましたー。 予想以上に楽しめました。感謝です。 喫茶コーナーのドリンク券もらいましたが、お昼ごはんにもドリンク券あるからねぇ。 ここではいいか。 おみやげコーナーみていこう。 但馬空港オリジナル商品「ランウェイ(滑走路)タオル」がありました。 滑走路型のスポーツタオルですね。 限定400枚だそうで。いいねー。買っちゃおう。 これ、今治タオルを使用です。 ではオプションの但馬牛ランチにいきますか。 食事クーポンには空港からの徒歩案内になっていますが、職員さんが「車で行ったほうがいいですよ」と言われたので、車で移動です。 ということで車移動 |
移動します すぐ先だけど |
航空保安無線施設(VOR/DME)が見えますね。 |
方位と傾斜距離情報が得られます |
-12:10- 空港の目の前のレストラン「ジェットストリーム」にやってきました。 空港レストランってことで、それっぽい名前ですね。 |
なかなかいい感じ |
中に入ると、結構お客さん多いぞ。 ホールはお姉さん1人で切り盛りしている模様。 クーポン見せたら予約席に通してもらえました。 で、放置されますが・・・。うーんどうしたらいいんだろう。 |
クーポンとソフトドリンク券 |
しばらくして後輩UEMが聞きに行ったら、サラダバーとドリンクバー付ということのようですので、とりに行きました。 |
サラダ好き |
サラダおかわりしたりして待ちます。 世代的に、「ジェットストリーム」といえば、ナレーションは城達也ですが、1995年にお亡くなりになっていましたね。 で、待っている間に城達也の声でナレーションが!! どうやらBGMに使っているのはラジオ番組を音楽ソフト化したものを使っているようでした。 そして来ました! 溶岩焼きサーロインステーキ。但馬牛が100gってことです。 |
おおー | いいぞー |
おいしくいただきます。 くああー。肉うまーい。 食後はホットコーヒー飲みますか。 ドリンクバーにはコーヒーないので、ここでソフトドリンク券が効力を発揮します。 |
くううー落ち着く |
ごちそうさまでした。 さてー帰りますかな。 すぐそばでVOR/DME見るとでかいなぁ |
これがあるから正確に空港にたどり着ける |
来た道を戻ります。 |
コウノトリのモニュメント |
県道713号から県道1号、R312、R482と走ります。 -13:20- 北近畿豊岡道・日高神鍋高原ICで無料高速へ。 |
ここから無料高速 |
-13:30- ちょっと寄り道します。 北近畿豊岡道・八鹿氷ノ山ICで一旦降ります。 |
寄り道しますー |
R9を走り、道の駅「ようか但馬蔵」に寄りました。 |
平日の道の駅は空いている |
野菜とかあるかなーと思ったのですが、今日はそんなに種類がないですねぇ。 後輩UEMおすすめの、簡単酢を買ってみました。 |
これです |
昨年、明延鉱山に行ったときに、「仙櫻」っていう鉱山で熟成した養父限定の酒が評判ということを聞いていたので、そろそろ出たりするかなぁと思い覗いたのですがありませんでした。 同じく明延鉱山で熟成させて「明延」ってのがありましたが、一升瓶しかない・・・。 うーん。冷蔵庫で冷やせないからなぁ。 ということで購入は断念。 では、一気に帰りましょう。 -13:45- R9を走り、再び北近畿豊岡道・八鹿氷ノ山ICから無料高速へ。 |
はい帰ります |
-13:55- 和田山JCTを通過します。 |
和田山ー |
茶すり山古墳は、和田山側から見るほうがやはりきれいに見えますね。 |
埴輪がいっぱい並んでいる |
-14:00- 有料区間の遠阪トンネルをくぐっていきます。 |
料金所 |
そして淡々と走って行きます。 -14:20- 舞鶴若狭道・春日ICから有料区間です。 |
春日の局の春日ですよー |
剪定していますねー。 |
ということで片側規制 |
あ・・・。ガソリンランプ着いたなぁ。 まぁ帰宅まではもつでしょう。 走行可能距離からいくとアウトなんですが、ナビは中国道・宝塚ICまで行ってちょっと戻るルートにしていますが、実際は手前の中国道・西宮北ICで降りる距離優先で走るのと、走行可能距離がゼロになっても20kmくらいは余裕で走れるのは実証済みですから。 -14:40- 吉川JCTで中国道に入ります。 |
吉川ー |
-14:50- 神戸JCTを通過します。 |
新名神開通したらここで分岐 |
そして山陽道と合流し、すぐ先の中国道・西宮北ICで高速を降ります。 |
AH-1の標識 | 西宮北ー |
R176を走っていきます。 |
中国道をくぐる |
宝塚駅のアンダーパスを通過していきます。 |
ちょっとモナコチック |
県道16号に入ります。 |
宝塚歌劇音楽学校 |
後輩UEMを送り、さて、買い物して帰るかな。 近所のスーパー万代で食材買います。 で、いつものMobilのスタンドで給油します。 スピードパスで給油しているのですが、それにトクタスメールって、スピードパス限定のメールサービスに入るとさらにオトクってことで勧められます。 まぁ、ほぼここでしか入れないから入っておくか。 「QRコードを読んで空メールを送ると、LINEが届く・・・。あ、メールが届きます」って若い店員さんが言っていました。 「世代やなぁ。メールは使わない?」と聞くと、本当にメールは使わないそうです。 |
レギュラー満タン入りますー |
でも、この店員さんは車好きだそうで、JADEについてもよく知っていました。 こういう若者増えて、車にもっと乗ってほしいなぁ。 車なくてもいいとか、あっても軽で十分とかは車好きにはさびしい世界だと思います。 -16:30- 帰宅しました。 本日の走行距離 271km 今日の戦利品です(笑) |
エコバック いいね | 団扇 |
購入したタオルもなかなかいいですよ。 |
これです | 模型で滑走路ごっこできそう(笑) |
ひょんなことから知ったこの空港見学ツアーでしたが、予想をいいほうに裏切られて、めちゃくちゃ楽しめました。 乗り物好きにはたまらん一日でしたよ。 ちょっと遅めの最後の夏休みを楽しめました。 但馬空港が活性化してくれるといいですねー。そして、新しいATR42-600も就航したら見てみたいものです。 またこういうのあるといいなぁ。 |
■ RockzGoodsRoom ■ Sitemap Copyright(C) RockzGoodsRoom All Rights Reserved.