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 兵庫(川上珈琲焙煎部部活) (2023/08/29)

7月25日
焙煎体験に、川上珈琲さんのところに伺った際に、素人向けのセミナーを開催して、いろいろ特典が使えるようなことがあってもいいかなという話になりました。(こちら
そして、じゃあ次回は8月29日に開催しましょう。もう少しメンバーも募りましょうかということで、「川上珈琲焙煎部」が誕生しました。

部長は、この集まりの発端をつくった、後輩I。そして私とmisenさん。
後に、後輩I改めI部長がお誘いしたM先輩と、I部長がスカウト(?)してきたSさん。5名での活動となりました。

8月29日
そんなわけで、仕事を終え、阪神・西宮駅から阪神・御影駅へ。
misenさんと合流して、てくてく歩きます。

-18:10-
川上珈琲」さんにやってきました。
こんにちはー
あら?I部長は早めに来るということだったので、既に来ているかと思いきや、まだですねぇ。
とりあえず、コーヒーとケーキをいただきます。
わーい
「豆持ってきています?」と聞かれます。
一応持ってきていますよー。ということで、先に少し焙煎させていただくことにしました。
豆は、「ブラジル サントスNo.2 S17/18 クイーンショコラQ」です。
なんせ、1kg買っているのでなかなか消費できませんね。
IKAWA PRO50 まずは240℃で試してみる
焙煎時間は4分26秒
がんばれー
IKAWA PRO50については、こちらの代理店サイトに詳しく載っていますよ。
資料を先に川上先生がくださいました。
IKAWAの構造とか
そうこうしているうちに、1回目の焙煎が終了しました。
いい感じなような
まだ皆さん来ないし、時間ありそうなので、もう1回焙煎しますか。
同じ温度で焙煎時間を5分20秒に
てことで、焙煎終了。
1回目のほうがふっくらしているな
長すぎるのも良くない感じですね。
長くするなら温度下げるかだな。
深煎りしたいけど、いろいろ試すしかないんでしょうねー。

さて、皆さん揃いましたね。
お店のシャッターも降ろして、参加費もお支払い。

以下、素人向けですが、一応有料セミナーですので、詳細は書きません。

-19:15-
それでは開始します。

目的としては、プロではないコーヒー愛好者が焙煎を通じて知識を広め、みんなで楽しくなれたらいいねってところです。
そして、IKAWA PRO50を1バッチ200円で好きな時に自分でセットして使えるようにということも。
焙煎を知ると、味がわかるようになります。そして抽出も上手くなります。それがコーヒーの味の理解となります。

ちょっと脱線して、豆の話。
生豆の購入は袋買いだそうです。
1袋、60kg、30kg、70kgなどさまざまで、基本的には現地から仕入れる商社の意向に左右されるそうです。
1,800円/kg程度が平均値のようなので、ネットで自分で仕入れたサントスは平均値くらいで購入できたので、まぁ良心的な価格だったんでしょうね。
プロは袋買いをしてから味を確かめるわけにはいかないので、生豆サンプルを入手して確認するそうですが、結構送り付けられたり、外国の方が突然やってきて置いて行ったりとかもあるそうです。
サンプル
生豆は、コーヒーチェリーを精製(Processing)したもの。今回見せていただいたサンプルには、ナチュラル、ウォッシュト、ハニーがあったが、他にも方法がある模様です。
ネットで帰宅後調べてみると、以下のような感じ。

●ナチュラル
最も古くから普及している伝統的な精製方法。収穫した果実を広げて、天日干しにする。水は使わない。豆を中庭(パティオ)で干すこともあれば、空気の循環をよくするために、高床式で干すこともある。カビの発生や腐敗を防ぐために、定期的に転がせる必要がある。綺麗な水が手に入りにくい一部の地域(エチオピアやブラジルなど)で行われている方法。
【メリット】華やかで果実味のあるフレーバーが加わる。
【デメリット】精製過程で不快なフレーバーが加わってしまう可能性が高いこと。慎重かつ丁寧にナチュラル加工された豆しかスペシャルティコーヒーとしては使えない。

●ウォッシュト
精製に大量の水を使う方法。果実をパルパーという機械にかけて、果肉を取り除いた後、種子についたミューシレージ(粘着性のある果肉と種子の間の部分)を取り除くために、大きな水槽に豆をつける。大量のペクチンを含んだミューシレージは、水中微生物による発酵で分解される。豆を引き上げ、もう一度洗浄して表面に残ったミューシレージを取り除き、パーチメント(種子殻)に覆われた生豆を取り出す。ナチュラルと同様に天日のもとで乾燥させる。この状態のものをパーチメントコーヒーと呼ぶ。
【メリット】苦味や雑味のないクリアなフレーバーになる。
【デメリット】大量の水を使うこと、それが環境汚染に繋がる可能性がある、また気温と水温の適性に管理をしないと、発酵が進みすぎて品質に影響が出てしまう。

●パルプドナチュラル
近年登場したウォッシュトとナチュラルの折衷案で、セミウォッシュトとも言われる。高性能パルパーやミューシレージリムーバーと言われる高性能な機械が出てきたことで可能になった方法。高性能パルパーでミューシレージ部分の大部分をこそぎ落として、パーチメントに覆われた豆状態で乾燥し、出荷前に脱穀。
【メリット】ウォッシュトとナチュラルの良さを兼ね備えている。豊富な水が確保できない場所でも処理できる。
【デメリット】ミューシレージを残したまま乾燥させるので、予期せぬ発酵が進むことがある。

●ハニープロセス
コスタリカやパナマなど中南米の農園では、セミウォッシュトの精製をハニープロセスと呼ぶことが多い。通常のパルプドナチュラルよりも使う水の量が少なく、パルパーを通した時にある程度の果肉やミューシレージを残すように調整される。その後、乾燥棚やパティオで乾燥。
【メリット】残った果肉に十分な糖分が含まれたまま乾燥させるために、コーヒー豆自体に甘みやコクが加わる。
【デメリット】豆に果肉が残されるために、乾燥時に発酵豆や欠点豆が生じる可能性が高い。

●スマトラ式
インドネシア独特の精製方法で、現地では「ギリン・バサー」と呼ばれる。コーヒーの収穫後、果肉を除去して、軽く乾燥。通常は水分量を11〜12%を目安に乾燥させるのに対し、スマトラ式は30〜35%まで上げる。その後、パーチメントを取り除いて生豆にしてから2度目の乾燥プロセスへ。ここがスマトラ式の最大の特徴。再び、腐敗なく保存できる状態まで乾燥させることで、豆は深い緑色となる。
【メリット】インドネシア産らしいコクや風味が加わる。
【デメリット】コーヒー本来の味が感じにくい。

●アナエロビック・ファーメンテーション(嫌気性発酵)
近年、スペシャルティコーヒーで見られる新しい精製方法のひとつ。発酵槽に水とコーヒー豆を入れ、酸素を遮断した状態で一定時間コーヒーを置く。こうすることで酸素のないところで活動する嫌気性微生物が発酵を助け、ミューシレージが柔らかくなる。そのまま乾燥させた場合を「アナエロビック・ナチュラル」と呼び、水で洗って乾燥したものを「アナエロビック・ウォッシュト」と呼ぶ。
【メリット】これまでにないフレーバーが生まれる。
【デメリット】高い管理力が必要とされ、不良なコーヒーが混じっているとすべてのコーヒーの味が劣化する。

乾燥のところに、「アフリカンベッド」って書いているのがありました。
なんだろうとこちらも調べてみることに。

精製処理が終わると乾燥工程に入る。乾燥方法は、天日干し、機械乾燥、棚上での天日乾燥、天日と機械の併用乾燥に分かれる。
自然乾燥の場合は、太陽光が均一にコーヒー豆に当たるよう、コーヒーの向きを変えたり、定期的に撹拌したり、乾燥がかたよらないようにしなければならない。
雨に当たるとコーヒー豆のダメージになってしまうので、悪天候の際はコーヒー豆を布で覆う必要がある。機械乾燥でも、高温すぎるとコーヒー豆のダメージにつながってしまうため、細かな温度調整が必要となる。

●アフリカンベッド
東アフリカで普及している乾燥方法のことを言い「アフリカンベッド方式」と呼ばれている。木製の棚に金網を付け、麻袋などを敷き、その上に精製処理が終わったコーヒーを広げて乾燥させる方法。
パティオ(コンクリートやレンガでできた広場)が作れない地域でも、アフリカンベッドなら効率良くコーヒー豆を乾燥させることができる。(棚上での天日乾燥とも言う。)
アフリカンベッドを使用することで乾燥が適度に進行するといわれており、中米のスペシャルティコーヒー生産者の間でもアフリカンベッド式を採用するところが増えている。
コーヒーの乾燥工程はコーヒーの品質に大きな影響を与える。乾燥にムラがあると、貝殻豆や欠け豆などの欠点となり、焙煎ムラ、腐敗やカビが発生し悪臭の原因になってしまう。
乾燥工程ひとつをとっても、コーヒーの品質を保つ重要な役割を担っている。

あと、お土産?でもらったというアナエロビックの生豆もありました。
へー。どんなんなんだろう。
香りがなかなかすごかったです。

生豆の仕入れの大切さや大変さと安定した味を出すた、いかに均一化させるかなどなど。

そこまでいくと、次に焙煎となりますが、ここで本日の川上先生の名言「焙煎は作業」。
IKAWA PRO50は、プロファイルを作成し、スイッチを入れれば自動進行するので、昔ながらの火加減や豆の色やはぜる音を聞いて調整という作業はほぼないです。

では、IKAWA PRO50の使用上の注意を聞きながら、セットしますよ。
持ち運べるケース チャフケースは落としやすいので要注意 電源は大型焙煎機の後ろのコンセントから
チャフケース、かなり高価で、落として割ってしまうと万単位のお金いりますよー。とのことでした。
絶対に落とさないようにしないと。
豆は50g準備 KAWA PROアプリを立ち上げBluetoothでペアリング 焙煎開始
通常はアプリを立ち上げれば勝手にペアリングしますが、何人かが立ち上げていると取り合い状態のようになるので、譲り合ってねとのこと。

その他、細かい設定や操作方法、アプリの話なども聞きます。
スマホではプロファイルが見難かったり、修正しづらかったりするので、タブレットを持っているならそっちのほうがいいかもですねってことでした。
プロファイルは、温度jの設定、ファンの回転数の制御ができます。
吸気優先か、排気優先かの温度制御とファンの回転数の制御で、バーナーの温度かまたは停滞させて熱を入れるかを調整できます。
細かな調整はソフト側で対応してくれますよ。

IKAWAアプリでは、プロファイルで焙煎をモニターする間に、生豆の色が変わってきた時にタップする「CC」(カラーチェンジ)、ハゼる音が聞こえた時にタップする「1●」(●は雷みたいなマーク・1ハゼ)があります。
焙煎には3つのフェーズがあるそうです。
ひとつは、焙煎が始まりコーヒー豆の水分が蒸発して科学反応が起こりだす前の準備段階「ドライフェーズ」。焙煎開始からCCまでの間です。
次にコーヒー豆が黄色く変化し、味や香りを生成していく段階。「メイラード反応」と呼ばれる、アミノ酸と糖が加熱によって結びつく反応が起こる段階「メイラードフェーズ」。このフェーズに入ると香りがどんどん甘くなり、見た目が褐色に変化していきます。
最後に1?・1ハゼから焙煎を終了する段階「デベロップメントフェーズ」。様々な化学成分が分解・生成・結合などを繰り返し、コーヒーらしい風味やボディ、甘み、苦味を形成していきます。

そして、焙煎終了です。
焙煎終了したら42gほど
だいたい8割ほどの重さになるそうです。

カッピングについても教えていただきます。
焙煎した豆をカッピングして確かめることにより焙煎にフィードバックします。
挽いて10gをカップへ
カッピングは、フィルターを通さずそのままお湯を注ぎます。
100℃のお湯 注ぐと同時にタイマースタート 4分待ちます
この後、1回ずつ焙煎しますかということに。
今日は1回分好きな豆で焙煎いただけるようです。
先ほどのアナエロビックのが気になったのでいただくことにしました。
アナエロビックの生豆 コスタリカ
アナエロビック・ハニーって書いてる
エルカナル農場ってとこのでしょうね。

さて、4分経過しました。
攪拌します
スキミングします。
スプーン2本で上の泡をすくいとる
ズズッーと空気と共に吸い込むのですが、これってワインやウイスキーであるようなテイスティングノートとかあればもっと楽しめるかも。
と後日調べると、プロはカッピングを行う際、専用の「カッピングフォーム」を使うそうですが、これを一般の人にも使いやすく簡略化したものが「コーヒーノート」と呼ばれるもので、市販されていますね。
いや、買わずとも結構ネットで公表されていますね。利用してみよう。

カッピングについては、ちょっと駆け足だったので、こちらもネットで帰宅後色々調べてみました。

カッピングは3つのタイミングで香りをチェックし、テイスティングで抽出された液体を温度変化で評価する。

●ドライ
まずは粗目に挽いた豆の香りを評価する。これをドライと言う。
鼻にグラスを近づけて嗅ぎ、ときには揺するなどして香りを感じていく。

●クラスト
続いて、挽き豆に100℃に沸騰させた湯を注ぎ、その時の香りを評価する。
お湯とコーヒー豆が触れ合っている状態のこのタイミングを、クラストと言う。
お湯を注いでから1分後が目安。

●ブレイク
お湯を注いでから4分後、スプーンを使い撹拌を行う。これをブレイクと言う。
クラストは粉で封をされている状態だが、このブレイクによって封が切られ、コーヒーの香りが立ち上がる。

●テイスティング
カッピングスプーンでコーヒーをすくい、ズッと吸い込むように口の中に運ぶ。
すくう量は毎回同じ量で。吸い込むように口に入れるのは、液体を霧状にすることで香り成分を気化しやすくするため。鼻から香りを抜くことで、舌だけで感じた味ではなく、もっと立体的な風味として捉えるため。
テイスティングでは温度変化により異なるフレーバーを確認するため、コーヒーが熱いときから冷めていくまでの過程も評価する。
熱いと味がわかりにくかったり、逆に温かいという要素で無条件に美味しいと感じることもあるが、冷めてくるとネガティブな要素も感じられたり、またその逆も考えられるため、温度による液体の変化を捉えることは重要な要素。
徐々に冷めてくるとフレーバーが変化したように感じられるのには理由がある。実はこの時感じるフレーバーは元々抽出直後の液体が熱い段階でも出てきてはいるのが、熱さでごまかされ、舌が感じられていないことがほとんどのため、冷めてくると異なるフレーバーが出てくるのではなく、温度変化により感じられなかったフレーバーが感じやすくなるということ。そのため、冷めてきたときにネガティブな要素が感じられた場合、それは熱いうちから抽出されてしまっていることになるので、その抽出は適切ではない、といったように評価できる。

なるほどー。
次回はちゃんとカッピングもしてみたいですな。

川上先生は、アメリカに旅行に行った際に寄ったコーヒースタンドで今にも焙煎が始まりそうだったので、「横で見ていいか?」と聞いたところOKが出て、カウンターの中にまで入れてもらえて、その後カッピングもさせていただいたそうです。
そんな経験があったので、自分で店を始めた時にもそんな雰囲気のお店にできたらなと思われたそうです。

さて、先ほどのコスタリカ・アナエロビックを焙煎します。
どうかなー 先ほどと同じ240℃5分20秒で
焙煎完了しました。
結構油分の多い豆だったのかかなりのロースト色が・・・ 全然色が違うぞ
ちなみに、大型焙煎機(Fuji Royal Revolution)ではファンの回転数、温度、ドラムの回転数をプロファイルで制御できますが、こちらは焙煎部では使いませんよ。
推奨1.5kg〜5kg Fuji Royal Revolution 日本製
カッピングする際には、コーヒーグラインダーはお貸しいただける模様。
右の機械ね
次回は2か月後ぐらいにしましょうかということに。
いろいろな種類の豆を準備していただき、味の違いを楽しめればとのことです。
部員間でプロファイルや焙煎した豆の交換などもして、幅を広げられるといいですねー。

なお、今日の部活ををもって、IKAWA PRO50を1バッチ200円で使用可能になりました。
使う時は、あらかじめ連絡しておいて。カウンター内、大型焙煎機横あたりで、自分でIKAWAをセットして作業していいそうです。ちなみに、川上先生はその間お仕事中なので放置されます(笑)

-21:35-
遅くまですみませんでしたー。
本日の部活はこれにて終了。

阪神・御影駅から電車で阪神・西宮駅まで戻ります。
途中、コーヒー豆の等級の話になったりとか。
等級は、国によって違うようなので、これまた奥が深いですね。

CIVICに乗って帰ります。

R171から県道337号へ。

-22:00-
さすがにこの時間から帰宅して夕食をつくる元気はないので、食べていきます。
「宮っ子ラーメン」本店にやってきました。

毎日通勤で前通っていますが、食べるのは何年ぶりかなぁ。
メニュー、増えているぞ。

久しぶりに白菜ラーメン食べよう。
しばし待つと来ましたー。
白菜ラーメン大盛+煮卵 炒飯セットに プラス餃子
白菜ラーメン、昔はもっと山盛り白菜載っていた気がする。
どこも値上がりで大変なんでしょうねぇ。

ということで、美味しくいただきました。
平日のこの時間でも結構混んでいましたよ。

そういえば、店の写真撮っていなかったなぁ。
翌日の仕事帰りに撮った
帰宅して、今日の豆を見比べます。
アナエロビックは、精製なのか元の豆なのか、油分が多いですね。
240℃もやはり時間が長いとふっくら加減が減退しているような。
左から焙煎した順
第1回の川上珈琲焙煎部の部活は楽しく終了しました。
焙煎機、個人で購入する値段の物ではないですし、だからといって手作業焙煎は家の中がえらいことになりそうだし。
でも、焙煎のこと、もっと知れたら味の違いももったわかりそうというのは理解できそうです。
次回も楽しみー。

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