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今年も、「秀月」でおなじみの、「狩場酒造場」さんの蔵開きのシーズンが近づいてきました。 「狩場酒造場」さんでは、年にたった一日だけ蔵見学ができる日があります。 いつもは、DMで案内を送ってきていただいてから見学の予約電話を入れるのですが、1月24日になにげに「狩場酒造場」さんのHPをみていたら、トピックスに「新酒まつり」のお知らせが。 すぐさま電話をして、2月10日の最初の蔵見学を予約しました。 これまで2度ほど見学していますが、ここの蔵見学は何度行っても楽しいので、また行きたくなったのです。 今年も親父を連れて行ってあげよう。 -07:00- 目覚めます。 今日は天気がイマイチだなぁ。 -08:20- では行きますか。 |
オハヨーJADE |
親父を迎えにいきます。 県道337号を走ります。 |
雨ですな・・・ |
県道16号に入り、武庫川を渡ります。 |
宝塚音楽学校とか |
親父をピックアップして、県道33号へ。 ホームコースの十万辻を走ります。 ここは短い峠コースですが、それなりに楽しいワインディングです。 |
まぁ前詰まっていたらのんびりだけど |
新名神・宝塚北SIC/SAへの交差点は看板が変わっていました。 |
めくったらいいようになっている |
その先の、ラグナセカのコークスクリューのようなコーナーは、だいぶん改良されていました。 |
道が切り替わる日も遠くないな |
市道でショートカットしていきます。 |
こう寒くて雨だと太公望はいない |
県道68号に入ります。 |
向山かな |
ずんずん走って、県道570号からR176へ。 |
武庫川の上流あたり |
行く手はガスっていますねー。 雪かなぁ。 |
舞鶴若狭道をくぐる |
10時半からの初回見学でお願いしていますが、駐車場のことを考えて早めに着くように考えていましたが、それでも早すぎるな。 昼食後に行こうと思っていた、「諏訪園」さんに先に行ってみよう。 篠山で県道299号から市道を走ります。 -09:40- 「諏訪園」さんにやってきました。 |
ひさびさ |
お茶しますか。 お、イチゴ大福があるー。 今回の購入で、ポイントカードが満タンになり、そして初めてビンゴになりました。 |
満タン500円 ビンゴ500円 計1,000円分の商品券だ |
ここでは、店頭で売っているお菓子をテーブルでいただけます。 てことで、イチゴ大福と、チョコレート大福をいただきましょう。 |
ほっこりしますなぁ |
さて、ではそろそろ「狩場酒造場」さんに向かいますか。 市道から県道299号を戻り、R176へ。 途中、南矢代駅のところで市道経由でR372に出ます。 |
このへんは道が狭い |
-10:05- 「狩場酒造場」さんに到着しました。 お、さすが今日はガードマンさんがついていますねー。 どうやら一番乗りのようです(笑) ガードマンさんが、お店の傘を車まで持ってきてくださいました。 気遣いがうれしい。 |
「狩場酒造場」さん |
空いている間に、先にお酒買っておこう。 今日は、にごりと、生酒の「朝一番しぼり」と、酒粕買いました。 ここの酒粕はうまいんですよねー。 それは後でその秘密がわかります。 |
菰樽 | これくらいなら個人でも買えるかな | いろいろあります |
ぼちぼちと他の方も来られますね。 中には、ケースで空いた一升瓶を持って来られる方とかも。 |
JADEとFitが並ぶ |
普通の上撰とかも買いたいですが、やっぱり来ると生酒買っちゃいますね。 |
いいねー |
-10:30- さて、初回の見学です。 蔵元ご当主が蔵まで案内してくださいます。 |
横手の細い道を進みます |
蔵の外観の説明です。 |
ご当主の手の先には | 創業当初からの煙突が見えます | 外観 |
狩場酒造場は、1916年(大正5年)に初代社長の狩場藤蔵の名前にちなんで「亀甲藤醸造」と命名され創業しています。 亀甲は、縁起がいいからってことらしいです。 醤油に多いですよね。これは、1668年創業の茨城県の柴沼醤油が発祥だと言われています。 土浦藩のお抱えであった柴沼醤油が、土浦城のお堀の形状が六角形で「亀城」と呼ばれていたため土浦藩のお城の印として亀甲紋を使用したということ。さらに、江戸で味の良い醤油として親しまれていた土浦藩の醤油のマネをして亀甲紋を使う醤油が増え、六角形は醤油の代名詞となったようですね。 他にも、亀田製菓とかもそうですね。 レンタルビデオのゲオも、隅立ての3つの正方形のように見えますが、実は、創業者の遠藤結城氏の家紋であった三つ盛亀甲のイメージをそのマークに込めたとのことだそうです。 浅井長政や直江兼続も三つ盛亀甲ですね。 さて、それでは蔵の中へ。 靴裏を消毒して入っていきます。 そして中に入ると、キャップを渡され、かぶります。 衛生面管理ですね。 中には、藤井隆男杜氏がお待ちかねでした。 藤井杜氏は、1952(昭和27年)、21歳の時に、大関酒造で杜氏をしていた同郷の先輩に誘われこの道に入ったそうです。 当時、「篠山では酒造りに行かんもんは、具合が悪いもんやと言われとった」と藤井杜氏が言うように、稲刈りを終えた10月、古里・篠山を離れ、汽車に乗って西宮へ。翌年3月までの半年にわたる酒蔵での出稼ぎ暮らしが続いたそうです。いわゆる「丹波杜氏」ですね。 大関酒造では、炊事や清掃係の下人から始まり、道具廻し、釜屋、?廻り、麹師など10もの階級があり、蔵人は150人に上り、その8割は丹波地域から来ていたと記憶されているそうです。 今では大関酒造は機械化されていますけどね。 29年かけてその階級の最上位である杜氏に上り詰め、大関を引退後、この狩場酒造場にやってこられて20数年。もう85歳を超えてられますが、この道60年以上の方です。 藤井杜氏の下、5人の蔵人が仕込みをしているそうです。 伝統的には、杜氏は完全な請負業であり、杜氏は蔵元からその年の酒造りの全責任をまかされて請け負うのでした。配下にどういう蔵人を従えるかに関して杜氏は全面的な権力と責任を持っていて、蔵元は口をはさみません。よって、蔵元と杜氏のあいだ、杜氏と蔵人たちのあいだには、まったく別の労使契約が交わされていたということです。 よって、杜氏自らが蔵の説明をしてくれるというのは、本当に珍しいことなんですよね。 今は、そこまでは厳密ではないかもしれないけど。 ちなみに、狩場酒造場の場合は 蔵元=狩場一龍氏(四代目) 杜氏=藤井隆男氏 となります。 狩場酒造場では、厳寒を利用し10月から3月にだけ酒を造ります。 蒸米、麹づくり、酵母を育てる酒母づくりと昔ながらの手作業で、異なる酒を同時に仕込んでいきます。 従業員10人の小さな蔵ですが、直売店に足を運ぶ客の約3割は、大阪、神戸、京都など遠方の人という隠れた人気のお店なのです。 お酒のブランドとしては、先代蔵元ご当主の狩場重良が1957年に命名した「秀月」のみ。 純米酒、本醸造酒、普通酒の3種類で製造方法や時期によってバリエーションを展開しています。「求めているものではないから」と高級志向の吟醸酒は造りません。 香りよりも「味」を重視し、「米のうまみが残るやわらかさ」を追求してきているそうです。 先代ご当主が精米歩合を70%から65%にし、現・ご当主が社長に就任した時にさらに60%としたそうです。 米を削るほど酒にうまみが出るのですが、 デリケートになって扱いが難しくなる。このこだわりを実現しているのが、高い技術を持つ藤井杜氏というわけです。 自家栽培の酒米「山田錦」を、どれも吟醸酒並みの60%まで精米し、軟水で酒造りに適している松尾山からの伏流水を仕込み水として使っています。 藤井杜氏は、新聞記事で知りましたが、来季からは後進に道を譲り、酒造りを助言する立場になるそうですが、「飲み飽きのせん、ええ酒を」の信条は変わらないそうです。 さて、そんな藤井杜氏の説明を聞いていきます。 |
藤井杜氏 | 麹米は自社栽培米の山田錦と富山県産の五百万石 掛米は滋賀県産の日本晴 |
掛米とは、もろみ造りに直接使われる米のことです。 一度の仕込みで使われる米の割合は、麹用に使われる米が2〜3割、酒母米(=酒母用に使われる米)が約1割なのに対して、約7割が掛米として使われます。 「秀月」は、山田錦を麹米として使っていますが、原料米として山田錦を50%を超えて私用しているわけではないので、「山田錦使用」とは書けません。 蔵には後ほど入れていただけます。 |
しめ縄張っています |
酒造りの工程を実際にみていきますよ。 |
昭和30年代から変わらない風景だそうです | 漬桶の解説 |
精米した米は、甑で蒸します。 |
菰樽の筵で飾っています | 解説 |
蒸した米は放冷機の中を通り、冷まされます。 |
藤井杜氏 放冷機に上って説明 | 解説 |
中はベルトコンベアになっています | 「蒸煮原料冷却機」という名前なんだ |
蔵に入ります。 昔は、蔵は女人禁制だったそうです。 今は女性も入れますよ。 |
解説 | 蔵の中 |
タンクがたくさん並んでいます。 |
1,200kgの仕込みタンク | 神鋼ファウドラー製 昭和35年かぁ |
タンクそれぞれで仕込み方が違うようです。 |
精米歩合35%の品評会用 | こちらは純米 |
タンクを上から見させてもらいます。 |
これですね | おおー いいねー |
いい風景です |
蔵の上は、休憩場所とか、麹室とかあるそうです。 |
年に一度の貴重な時間 |
蔵から出ました。 |
酒造りの工程 |
仕込みの「添」、「踊」、「仲」、「留」は、いわゆる「段仕込み」というものです。 「添」は、初添。 第1日目の工程で、最初に酒母を仕込みタンクに移し、そこへ少量の掛麹と掛米を入れ、仕込み水を加えてよくかきまぜます。工程目的は、酵母をさらに増やすことにあります。 「踊」は、踊り。 第2日目の工程で、何も加えないで様子を見ることです。添のあとは一日、その先の添加へ進まず酵母を放置して新しい環境に適応させますが、この工程を踊りといいます。 「仲」は、仲添。 第3日目の工程で、酵母が麹や蒸米の入れられた環境に慣れたのを見計らって、初添の約2倍量にあたる麹と蒸米と仕込み水を投入します。 「留」は、留添。 第4日目の工程で、酵母が、環境に慣れたのを見計らって、仲添の約2倍量にあたる麹と蒸米と仕込み水を投入します。 次は、見学の都合上、火入の機器をみます。 |
蛇管といいます | 解説 | 小釜は実際に使っていた |
管の中に酒を通し加熱します。 このことにより、火落菌と呼ばれる貯蔵中の酒を白く濁らせ、味の劣化を招く恐れのある乳酸菌の一種を殺菌したり、酒を搾った直後でも勢いがあり、熟成を進みやすくしてしまう酵素の働きを止めます。 使われているお米を見せてもらいます。 普通に食べるコシヒカリは、精米歩合93%なんですね。 |
日本晴には心白がないんだ | 35%精米の山田錦 |
搾りの工程をみます。 近年では、機械で強制的に圧力をかける、自動圧搾ろ過機が一般的ですが、狩場酒造場さんでは、もろみ自身の重みを利用し、機会での圧力をあまりかけない圧搾機を利用しています。 |
解説 | 歴史を感じる | もろみを入れた袋を重ねています |
≪クリックで動画再生≫ 自然と酒が流れてくる様子 |
いいねー |
圧力をそこまでかけず、優しく搾るため、手間はかかりますが雑味の出ない日本酒本来の味わいを楽しめます。 ということは、強制的に搾りとらないので、酒粕もしっとりおいしいってことなんですよね。 だからここの酒粕はおいしいのです。 |
こんな酒粕布団があればなぁ | きれい | 「酒袋」ですが、1枚の布を折って使用します |
搾りたてのお酒を試飲できますが、ドライバーなのでできません。 親父は楽しんでいましたよ(笑) 新酒ですねー。 新酒って、生酒なのが多いですよね。 生酒と生貯蔵酒って正確にはどう違うんだろう。 蔵人さんに聞いてみました。 通常の酒は、一回火入れして貯蔵し、さらに出荷前に再度火入れをします。 生酒とは、名前のとおり、搾って火入れをしていない、生のお酒。 生貯蔵酒は、生のままでタンク貯蔵して、出荷前に一回だけ火入れするタイプだそうです。 なので、夏などによく出るタイプのようですね。 ちなみに、生詰めってのもあります。 これは、火入れしたものをタンク貯蔵して、そのまま火入れを行わず出荷されるタイプです。 「ひやおろし」と呼ばれるものがこのタイプですね。 ということで、見学終了です。 ありがとうございました。 藤井杜氏が直接手掛けた最後の酒、また買いにこなきゃ。 |
瓶詰のところかな |
お店に戻ると、車と人ですんごいことになっていました。 朝一番に来てよかった。 -11:10- では行きますか。 R372を走ります。 県道49号に入り、県道77号から県道544号を走り、町家の通りへ。 |
いい雰囲気が残っています |
-11:25- 「ささやま荘」にやってきました。 |
久しぶり |
ここでぼたの鍋をいただきますよ。 |
わーい |
親父は、鳳鳴の熱燗、私はドライバーなので、ノンアルコールビールです。 |
零ICHI |
そして、ぼたの鍋がやってきましたー。 |
きれいー | 野菜たち ごぼうや山の芋 |
「作り方はわかりますか?」と聞かれたので、「わかりますよ」ってことでつくります。 まずは、肉をすべて投入、再度沸騰したら野菜を入れます。 猪肉は、煮込めば煮込むほど柔らかくなります。 |
もういいかな |
味噌味ですが、個人的には玉子をつけて食べたいので、生卵を追加オーダーです。 くああー、うまーい♪ 冬の味覚ですねぇ。 〆にうどんを追加でオーダー。 |
これもまたうまいのよ |
ということで、おいしくいただきました。 あたたまったー。 さて、篠山中心街へちょっと行きますか。 町家の通りを走り、城跡方面へ。 |
雨の町家 |
お堀の横を走ります。 |
篠山城址 |
-12:35- 市営駐車場に停めて、てくてく歩きます。 |
あれ?大正ロマン館工事中? |
どうやら、大正ロマン館は外壁と屋根の修理をしているようですね。 中は普通に営業していました。 中に入ると、うわー、人いっぱい。 どうやらバス観光の人たちのようですね。 混雑を避けて、中の「ろまんてい」に入ります。 |
がら空き |
黒豆ホットコーヒーと、黒豆アイスにしよう。 オーダーしてしばし待つと、きましたよー。 |
スッキリするなぁ |
一休みできましたねー。 お、お土産のところに、「小西のパン」があるぞ。 買っておこう。 そして、ちょっと中心街をうろうろしてみます。 |
イノシシ |
タヌキの置物がある、鯖寿司屋さんの前を通ります。 |
タヌキ面白い |
天気も悪いし、バスも行っちゃったのか、人少ないですね。 東の端あたりまできて、また戻っていきます。 |
人少ないね | 春日神社 |
おや?ここにも「諏訪園」あったのだ。 |
諏訪園・篠山店 |
「玉川食品」覗いていこー。 |
なんかあるかな |
出口食品の時のおばちゃんが店に出ていました。 お手伝いかな。 お、むかごがあるぞ。あと銀杏も買っておこう。 さて、帰りに道の駅寄って、野菜買って行こうかな。 駐車場は1時間以内だったので、無料でした。 では帰路につきましょう。 |
篠山城址の大書院 |
市道から県道77号に出て、R372を走ります。 |
あいかわらず雨だな |
県道12号に入り、峠道に入ると雪が残っていました。 |
お 斜面に雪 | 日が当たらなかったのかなぁ |
さらにずんずん進むと、路肩にも雪です。 |
あらら |
ひたすら南下していきます。 -13:50- 道の駅「いながわ」にやってきました。 |
雨の時は屋根のある通路はうれしい | いなぼうの背中 |
野菜、なんかあったら買って行こうとお店に入ると・・・。 |
99.9%くらい売り切れ・・・ |
仕方ない、何も買わずに帰ろう。 県道68号から県道33号を走ります。 新名神・宝塚北SICへの道の交差点は、三田側から来ると看板ないんですね。 |
これからつけるのかな |
市道をショートカットして県道33号に戻ります。 |
十万辻を下る |
そして、親父を送って帰ります。 |
いつものマンション |
そうだ、スーパーで買い物しなきゃ。 |
宝塚市役所は村野藤吾の設計 |
-15:15- そして、いつもの、スーパー万代でお買い物。 |
お世話になっています |
-15:35- で、帰宅しました。 本日の走行距離 124km おいしい冬の味覚がたくさんある兵庫県は、やっぱりステキだなぁ。 |
むかごと銀杏 | 小西のパンの黒豆パン | にごり酒と朝一番しぼり |
今年も、狩場酒造場の蔵見学は楽しかったです。 小さい蔵だけど、こだわりがたくさんある上に、本当においしいお酒です。 藤井杜氏が第一線から退かれるようですが、この味を伝えていってもらえたらいいなぁと思っています。 冬の味覚を楽しめた一日でした。 |
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