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 京都・兵庫(カニカニツアー2020) (2020/12/05〜06)

2日目はこちら→

コロナ禍ですが、今年も後輩たちと「大人のカニツアー」をしようということになった。
ということで、例によって今回も企画しましたよ。

8月26日
後輩たちに今年はどうするか打診する。
今日からいつもの「民宿 尾江」さんが予約できる。

尾江さんは、新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン推進宣言事業所の申請をしてステッカーを貼っています。
洗面台も仕切り、番号でお客ごとに指定、トイレも同様にお客ごとに指定し共用にならないようにしています。

いつもな感じなら、12月5・6日ですね。
後輩たちもOKとのことなので、とりあえず電話で予約してみます。

電話すると、女将さんの携帯に転送されていました(笑)
最近は、カニシーズンは後輩たちと1回、家族で1回行って、それぞれ違う宿にしていますが、このコロナの時、尾江さんを応援したい!ということで、今回は12月に後輩たちと、1月に家族で行くことにした。
その日程でとりあえず予約。

Gotoトラベルが使えるらしいので、詳しくはまた電話するとのことでした。
どうやら、宿側の、Gotoキャンペーンの申請の仕組みがややこしそうで、まだ準備しきれていないうちに予約開始となったようです。
仕組みの発表あったのもつい先日ですしね。

なんやかんやでいろいろドタバタと忙しいなぁ。
ざっとプラン考えてみますか。

10月6日
尾江さんから、ご案内の手紙が来る。
どうやら、STAYNAVIってサイトからの手続きが必要らしい。

12日から京丹後市のふるさと旅行券がコンビニで購入できるらしい。
5,000円分として使える2,500円の旅行券かぁ。

10月9日
尾江さんから電話。
STAYNAVIから申し込んで、高速道路周遊パスも使えるのでオトクですよってことらしい。
一応、宿側からも状況確認できるんでしょうね。
Gotoトラベル利用者が、高速道利用料金が最大35%割引となるパスを事前購入できるというものです。
高速周遊パスで該当するのは、「京都・兵庫乗り放題プラン」。
普通自動車で通常2日間6,000円で乗り降り邦題が、適用で3,900円になります。
しかし、試算したのですが、途中で降りて下道を走ることもあり、ETC利用だと予定では合計3,280円なので、使わないという選択をしたのです。
ちなみに、Gotoトラベルのクーポン番号は、尾江さんがとった番号を使ってもいいし、改めて取り直してもいいそうです。
てことで、試しに画面上で手続きして新たにとってみました。

10月11日
今年のプランがだいたい固まったので、後輩たちに提示。
一応、OKみたい。

10月27日
初日お昼の「丹波茶屋 ゆらり由良川」を電話で予約しておく。
宮津の酒蔵、「与謝娘酒造」に寄ってみたいなぁ。
蔵見学できるか電話してみると、「覗く程度ですが」ってことでOKみたい。

11月14日
帰りのランチどこにするかなぁ。
お、玄武洞ミュージアム、知らない間にリニューアルされていたみたい。
豊岡杞柳細工の、かご編み体験でコースター作れるようなので、それの予約と、ついでにランチの予約もしておきました。

これで最終プランとしましょう。

さて、スタッドレスに履き替えどうするかな。
寒さ厳しくなっていないので、12月第1週はまだ大丈夫っぽい。
このままでいくか。

世の中、新型コロナウイルス感染者がまた増加していますね。

12月3日
大阪府が非常事態を示す「赤信号」を初点灯、15日まで外出自粛要請が出ています。
兵庫県も増えていますが、外出自粛要請までは出ていません。大阪、東京への不要不急の往来は控えてねってのはありますが。

今回も3人でのツアー、密な場には行かないし、宿も十分な対策をしている。それに、カニを食べる時、人は無口になるのです(笑)
ということで、予定通り実行します。

前日、尾江さんへの手土産も仕入れておきました。

12月1日(第1日)

-06:30-
目覚めます。

-07:40-
では行きますか。
JADEオハヨー
県道337号から県道16号を北上します。
いい天気
-08:00-
後輩UEMをコンビニでピックアップ。
宝塚駅へ向かう
-08:05-
宝塚駅で後輩むーちゃんをピックアップ。
むーちゃん待ち
では揃ったので本格的に出発です。
R176を走ります。
中国道をくぐる
名塩バイパスを通過します。
一つ目のトンネル 2つ目のトンネル
バイパス工事がまだの部分も進みつつありますね。
このへんはようやく着工
-08:30-
中国道・西宮北ICから高速です。

ACCをセットしてのんびり走るとします。
西宮北ー すぐに神戸JCTを通過します
-08:35-
吉川JCTで舞鶴若狭道へ。
吉川ー
おー、雲海ぽくなっていますなぁ。
行く手は霧 雲海だー
突入していきます。
白い世界
舞鶴若狭道・西紀SAを過ぎると、高速上には160kmほどガソリンスタンドないですよ。
バイクなら死活問題
うわぁ、霧ですなぁ。
晴れているけど霧の中
-09:05-
京都府に入ります。
京都の端
-09:10-
舞鶴若狭道・六人部PAに入り、トイレ休憩です。
六人部入ります PAです 久しぶりに見たカップヌードルの自販機
さて、先に進みますよ。
片側2車線化工事がほぼ終わっている
私市円山古墳のそばを通過します。
南側斜面は補強した
来年3月には、福知山IC〜綾部ICは4車線化するようですね。
仕上げだね
-09:25-
舞鶴若狭道・綾部ICで高速を降ります。
綾部です
府道77号から府道74号そして再び府道77号と南下していきます。
コンクリートの蔵 趣あるグンゼの門
-09:35-
あやべグンゼスクエア」にやってきました。
「グンゼ博物苑」を見学するのですが、開館にはまだ少し時間がありますね。
こっちかな
「あやべ特産館」はオープンしているので、そっち行ってみましょう。

「宗右衛門珈琲」ってありますね。
まだ開店していませんが。
10月にオープンしたらしい
「あやべ特産館」に入ってみます。
野菜とかも売っていて、割と地元方もお買い物にくるようですね。

ささっと見て、一旦外へ。
綾部市マスコットキャラクター
まゆピー
まゆピー、マスクしていますね。

バラ園がありますねー。
市民の手によって管理されているバラ園だそうです。
手入れしている方がたくさんおられました 薔薇のアーチ
ここは、グンゼの敷地なんでしょうね。
案内図
「グンゼ博物苑」を見学するのですが、このほか、「グンゼ記念館」、「グンゼ歴史資料館」がありますが、記念館は毎週金曜日のみ開館、歴史資料館は一般公開していません。
ちなみに、「グンゼ博物苑」と「グンゼ記念館」は近代化産業遺産に指定されています。
グンゼ綾部本社 グンゼ記念館 近代化産業遺産
まだ時間ありますね。
グンゼは郡是 今昔蔵です こちらは展示蔵
もう一度、「あやべ特産館」に行ってみます。
ブラシ状の突起でつくったアート
NHK朝の連続テレビ小説の誘致しているみたいです。
舞台になると結構経済効果があるあしい 万願寺とうがらしのパスタソースがあった
面白いのみつけました。
今しぼり」という会社の、自分で仕込む醤油です。
面白そう
こちらは、綾部市の志賀郷というところに移住してきた複数の家族で立ち上げた会社のようですね。
自分で育てる醤油は、醤油づくりの原料(農薬を使用せず育ていた国産の小麦と大豆に麹菌をびっしりと培養したもの)をビンに移し、水を足して時々かき混ぜながら、自分自身で作ってもらう手前醤油です。
醤油麹、ビン、卓上しぼり器がセットになっています。
仕込みは半年以上育てながらとなりますが、面白そう。
これで刺身とか食べてみたい。

ということで、購入することにしました。
仕込みから半年以上、かつ夏を越えれば醤油の素である、醪が完成するので、今仕込めばできあがるまでは10カ月くらいかかりますが、楽しみです。

あと、銀杏とかお餅とかも買っちゃいました(笑)

-10:00-
グンゼ博物苑」開館です。

グンゼ博物苑は、グンゼの創立100周年を記念し大正時代に使用していた繭蔵を改造して1996年(平成18年)に開苑しました。
グンゼのあゆみを3つの展示蔵(創業蔵・現代蔵・未来蔵)で紹介しています。

まずは、「今昔蔵」に行ってみます。
こちらは、ガイダンスっぽいところですね。
今昔蔵です
「グンゼ」は創業時の社名「郡是製糸株式會社」に由来しています。
「郡是」とは、元農政官僚で殖産興業の父と呼ばれた、地方産業振興運動や実業団体の組織化を推進し、全国を行脚していた前田正名の言葉、「今日の急務は、国是、県是郡是、村是を定むるにあり」に感銘を受けたものです。
創業地の何鹿郡(現・京都府綾部市)の地場産業である蚕糸業を、郡(地域)を挙げて振興・推進していこうということで、「郡是製糸株式會社」としてのです。
創業者 波多野鶴吉 社名を「郡是」とするきっかけをつくった前田正名
社訓とかありますね。
社訓 三つの躾 グンゼの心
結構サイン色紙ありますね。
ドラマ「LEADERS」のロケ地になったそうです。
サイン へー 近代化産業遺産ですよ
次は、3つの展示蔵に行ってみましょう。
こっちです
まずは、「創業蔵」です。
創業蔵
1階では蚕糸業で使用していた機械や道具などを展示しています。
お蚕さん
いろいろありますねー。
昔の蚕の飼育籠 煮繭機(しゃけんき) グンゼ式自動繰糸機
大量生産品じゃなでしょうから、木と鉄のハイブリットな機械が多いですね。
グンゼ式自動繰糸機の索緒部 揚返機 括造機
名前聞いただけでは、どういう働きをするかわかりませんねー。
タイコ八丁撚糸機 製糸実演はしていませんでした
繭の種類もいろいろあるんですねー。
色味も少しずつ違ったり
でも、生糸にする工程で、煮繭すると、色はセシリン(繭にしている糊状物質)といっしょに落ちてしまうそうです。
ショートムービー
2階では、グンゼの創業当時のあゆみを近代史とともに振り返り、創業者・波多野鶴吉の目指した会社づくりを紹介しています。
時系列
座繰機が体験できました。
通称だるま こんな感じで使いますよ
繭袋の重さ体験もできます。
これで10〜15kg
軽いです
グンゼは、創業者・波多野鶴吉の熱意もありましたが、それを支えたのが、右腕として働いた片山金太郎、そして社内教育の祖である川合信水です。
川合信水は日本の宗教家であり教育者でもありました
社歌とかありますね。
グンゼ第一社歌 朝の歌は毎朝違う
今も、朝の歌は歌われているそうです。
これなんて読むんだろう
山月子というのは、川合信水の雅号のようです。

当時、製糸工場では女性の労働者が中心であり、地域の養蚕農家の子女を集めて操業していました。
女工哀史という歴史があるように、劣悪な労働環境で働かせる工場が多かった時代に、グンゼでは女工ではなく「工女」と呼んで大切にし、工場内に女学校まで設立して人間教育に務めました。

また、郡是には「勤続賞」制度が設けられていたそうで、1924年(大正13年)の職工勤続表彰規定では、勤続4年で鏡台、7年でタンスが贈られることになっていたそうです。
郡是女学校 表彰制度で鏡台とタンス
教育部長だった、川合信水の実弟である、肥田春充が創始した、「強健術」って心身鍛錬法も郡是は取り入れていたそうです。
強健術かぁ
次は「現代蔵」です。
こちらは撮影禁止ですね。
1階では、日常生活の中で発見することができるグンゼの製品やサービスを、各事業ごとに紹介。
2階では、インナーやパンストをはじめとするアパレル事業のこれまでのあゆみを紹介しています。

グンゼといえば、パンツやストッキングのイメージですが、それ以外でもいろいろな事業しているんですねー。

最後は「未来蔵」です。
こちらも撮影禁止ですね。
こちらは1階のみですね。
「明日をもっと、ここちよく」をテーマに事業展開するグンゼの最新の製品や技術を紹介しています。医療分野とかも手掛けているのですね。そして、SDGsでの取り組みも紹介されていました。

これだけ観れて無料ってすごいなぁ。
てことで観終わり
「集蔵」では地元中学校の作品展をしていました。

では行きますか。
おー。結構まだ早いな。
次は、ランチに11時半の予約でしたが、11時開店前に着いちゃいそう。
まぁいいか。

そのまま南下し、狭い市道を走り、府道450号へ。

-10:45-
丹波茶屋 ゆらり由良川」さんにやってきました。

しばし、車内で待ちましょう。
JRが走る 由良川
開店時間直前ですが、他にはお客さん来ないですね。
予約しなくても大丈夫だったかも。

-11:00-
開店です。
その時間にあわせてもう1台車がきました。
ゆらり由良川さん たぬきがいる
11時半に予約していたのですが・・・。と告げると、大丈夫ですよとのこと。
しかし、開店時間に入ってきたもう1台の車の方は「本日予約で満席なので」ということで断られていました。
あぶねー。

こちらは、福井県敦賀市から築100年を超える古民家を移築してきたそうで、道路側からの眺めは、イメージとは違うかもと思いましたが、中はステキですねー。
おー景色いいぞー 席はカウンターではなかったけど
予約の際に、人気No.1の竹籠御膳でお願いしていましたので、しばし待ちます。
いいねー ランチメニュー
そして、きましたー。

おー、ステキですねー。
竹籠に、ごはんセット、茶碗蒸しがつき、食後にはデミタスコーヒーとデザートもついて1,800円ってすごいなぁ。
竹籠 ごはんセットもきました 茶碗蒸し
見た目よりボリュームありますね。
足らないかなと思いましたが、結構おなか加減がよくなりました。

食後のコーヒーを持ってきていただいた時に、お店の方に「大人気のお店ですね」って話をしていたら、「昼間はそうですが夜はまだまだ厳しい」とのこと。そうですよねー。
悠 遊 優 ほっこり
ごちそうさまでしたー。

あ、出川哲郎が充電させてくださいで来ていたのだ。
出川哲郎 ピースだ
2階もあるんですね。
吹き抜けている
では次へ。
府道450号を戻り、府道709号を経由し、府道8号へ。
府道9号から府道74号を走って行きます。

おや?目の前に見えるのは、私市円山古墳では?
あの古墳、舞鶴若狭道を通るたびに気になっていたので、時間も早いし、寄り道していい?と後輩たちに聞くと、OKとのことなので、行ってみましょう。

舞鶴若狭道手前で市道に入ります。
舞鶴若狭道ですよ
あれ?車どこに停めるのかな。
ずんずん進んでしまいます。
4車線化した舞鶴若狭道
Uターンして戻ると、駐車場がありました。
私市円山古墳公園の駐車場に停めます。
案内図 ここからか
ここからは歩いて登りますよ。
おー、結構階段急だなぁ。しかも、クヌギの落ち葉がたくさんで夜露に濡れているので、帰りは滑らないように注意しないと。
がんばって上る
お、景色が広がったなぁ。
古墳の一番下かな。
説明 まだ上があるぞ
ということで、もう少し上がります。
埴輪が見えてきた
この古墳は、舞鶴若狭道の建設に伴う事前調査で発見された古墳だそうです。
1988年(昭和63年)に公表されたのですが、それまでは古墳の存在は知られていなかったそうで、この発見により古墳の保存が要望されました。
その結果、舞鶴若狭道は現場の工法を切り通しからトンネルに変更され、墳丘は保存されることとなったそうです。

現在は公園として整備され、当時の様子を再現するように、レプリカの埴輪が並んでいます。
舞鶴若狭道 まだ上がある 造り出しから見た景色
どこからか、まだ上がれるようなので、ぐるっと周囲を歩いてみます。
由良川のほう 法面工事したのだ あそこが頂上かな
舞鶴若狭道の4車線化工事中 後輩むーちゃんについていく
ということで、頂上?まできました。

墳丘直径70m、高さ約10mで、京都府下の円墳としては最大規模とのことです。埋葬の祭りが行われた、幅18mの造り出しのある、「造り出し付円墳」と言われます。
5世紀中期の古墳時代中期の築造とされていますが、埋葬されていたのが誰かは不明だそうです。
ただ、埋葬施設が残っていて、短甲、衝角付冑、鉄刀等の武器・武具類、農工具、鏡、玉類等の副葬品が出土したそうです。
今の時代に、未盗掘の古墳が発見されたとは驚きですねー。
第1主体部 第2主体部 発掘当時の様子
ネットより
景色を見渡します。
いつもは下からここを見ている 《クリックで動画再生》
パノラマできないので360度を動画で
後でこっちのほう走る
レプリカの埴輪はしっかりと固定されています。
特に明かりが点くとかの仕掛けはない お墓の跡
では、気をつけて下って行きましょう。
階段が整備されています ここからは気を引き締めて降ります
後輩UEMは、UFOがどうのこうのと言っていましたが・・・。まぁいいでしょう(笑)

先に進みます。

府道74号を西へ走り、市道を経由して府道492号へ。
道路工事しています 走りよい
雪が降る前に、工事進めておかないとですね。

途中の山に、なんか鉄塔だ立っていました。
なんだろう 携帯のアンテナかな
R175からR176に入ります。
坂浦トンネルは点検のためっぽい また工事で片側交互
町道に入って行きます。

-13:20-
与謝娘酒造」さんにやってきました。
与謝娘酒造さん
こちらは、1887年(明治20年)創業の蔵です。

体温計付きのアルコールオートスプレーで除菌します。
こんなのあるんだねー。

早速、蔵見学させていただけることに。
杜氏兼6代目社長の西原さんが案内してくださいます。

酒林がまだ茶色いままだったので、「新酒って出ていないんですか?」と聞くと、もう出ているそうですよ。
酒林、業者に発注すると4〜5万円かかるそうで、なので年中茶色いままだそうです(笑)

与謝野町では、昔は多くの蔵があったそうですが、今はここ与謝娘酒造さんと、近くの谷口酒造さんの2つの蔵のみということです。

水は、裏山の中心へと繋がる2箇所の横井戸から、花崗岩で自然ろ過された清水を使っているそうで、軟水です。
仕込み水
灘は硬水で、銘柄も「剣菱」や「櫻正宗」など強そうな名前が多いですが、軟水なので「与謝娘」「玉川」などと、ほわっとした名前になるって話でした(笑)

ちなみに、硬水はミネラル分が多いため、キレのある日本酒になる傾向があります。
軟水になると、柔らかくまろやかな口当たりになる傾向がありますね。

蔵は、蔵人2人と杜氏兼社長の西原さんの3人で仕込んでいるそうです。
どれくらいの石高があるか聞いてみたところ、約100石とのこと。
1石が180L(一升瓶100本)なので、一升瓶1万本くらいの生産量ということになりますね。
個人的には、300石くらいまでの小仕込み蔵のほうが、味がきめ細かく美味しい場合が多いなぁと感じます。

ここ、与謝娘酒造さんは、100石ほどの生産量にしては、種類がいろいろあります。
これはこれですごいですねー。

お米は、五百万石や山田錦を使いますが、なんとコシヒカリも使っているそうです。
酵母は協会酵母ということでしたよ。

以前は、杜氏さんに来ていただいていたそうです。
いろいろな杜氏さんに来ていただいていたようですが、最終的には自ら杜氏となり、お酒造りをしているとのこと。

最近は、杜氏の後継者問題で、社員杜氏とか多くなっていますが、その場合は杜氏さんに教えを乞うて技術が伝えられるものなのか聞いてみると、特にそういうのはないそうです。
杜氏組合とかに入れば対外的にも杜氏を名乗れるかもということでしたが、会社の中で名乗る分には問題ないようですね(笑)
しかし、杜氏の西原さんは研究熱心な方で、時代に合った酒や地域の魅力を伝える酒を造りたいと試作に励み、常にチャレンジを続けているそうです。

麹室も拝見できました。
昨日は実際に麹室での作業見学があったそうで、かなりの温度になっていたそうですよ。
麹室 中です
仕込みは、10月ごろから始めて、今は瓶詰とかに手を取られるので仕込みは一旦休止しているそうです。
年明けにまた仕込むそうですよ。

蔵と住居が一体となっていて、蔵8割、住居2割といった建物構成になっているそうです。

酒の仕込み体験とかもしているそうです。
また、クラウドファウンディングで、タンク1つ購入してもらうようなこともしていて、シャンプーハットのてつじさんとご縁があり、「てつじの酒」としても出しているそうです。
タンクいっぱい
仕込みタンクを覗かせてもらいます。
仕込みタンクは温度管理のため、冷水を通す冷却マットを巻いていますね。
「これってガスが出ているから顔突っ込んじゃいけないやつですよね。」と聞くと「ガス抜きしているので大丈夫ですよ。顔つっこんで香りをかいでくださいね。」とのことでした。
ガス抜きってどうしているんだろう。換気扇みたいなものついている感じではなかったですが。
仕込みタンク 発酵しているー
圧搾機を見せてもらいます。
ヤブタ式ですねー。
立ていた袋が並んでいて、その上から醪を入れ、横から押さえます。
横からの圧力で絞るのではなく、横から押さえるのは袋同士が密接するようにということだそうで、その上で袋についている風船?を空気で膨らませ、圧力をを与えて搾るということだそうです。
狩場一酒造さんでされているような、槽搾りは最近はほぼないそうで、トップシェアはヤブタ式だそうです。
理由は、労力がかからないことと、時間が短縮できることからだそうですが。
ヤブタ式 松尾大社のお札
ということで、一通り見学して、試飲タイムです。
例によって、ドライバーなので試飲できないので、後輩たちの評価に任せます。
いろいろあるねー
ちなみに、ラベルは日本酒にしては割とポップな感じが多いのですが、デザイナーさん入れているのですか?と聞くと、なんと奥さんがデザインしているらしい。
おー、ステキですねー。
左2本は今年詰めたの いろいろ試飲できます
こちらのお酒は、甘口が多いようです。
中でも面白いなぁと思ったのが、リンゴ酸高生産性酵母(協会28号とか77号ですかね)を使ったもの。
そもそも、日本酒には、コハク酸、リンゴ酸、クエン酸、乳酸、酢酸などが含まれています。
日本酒に含まれる酸は、70%が、醪中に酵母が生成するもので、20%が酒母から、蒸米と麹に由来する酸が10%といわれています。
コハク酸・リンゴ酸・乳酸は、醪中に多く生成される酸。酒母では酢酸・コハク酸が多く生成されるそうです。

特別純米無濾過生原酒は、1401、1801、先日瓶詰した601とありますね。
この数字、協会酵母の数字かなとは思ったのですが、そんなケタ大きいのあったかなと思い聞いてみたら、やはり酵母の号数だそうです。
01がつくと、酵母が発酵する過程で泡を出さないタイプの酵母を意味するそうです。なので、それぞれ、14号、18号、6号のそれぞれ泡なしってことですね。

あ、だからタンク覗いた時にガスが少ないから大丈夫ってことだったのかなぁ。
いいねー てつじの酒 悩む後輩UEM
協会酵母の存在意味は、清酒酵母の存在が確認された明治までは、どこの酒蔵でも自分の蔵の中に棲みついている酵母を利用していたのですが、酒質にはばらつきがありました。
酒税を徴収するため、国は「優良な清酒酵母を探して純粋培養し、これを全国の酒蔵に提供することで、酒税の安定的確保につなげたい」と考えました。
1904年(明治37年)に設立された国立醸造試験所は全国各地の銘醸蔵の醪を集めて試験を重ね、1906年(明治39年)に神戸・灘「櫻正宗」の蔵から収集した醪から清酒酵母を分離するのに成功し、限定的な頒布を始めました。
これが協会1号酵母となりました。
ちなみに、協会6号酵母は、1935年(昭和10年)に秋田「新政」の醪から分離した、現在も使われている酵母としては最古のもので、80年以上も安定して優秀な性質を維持している稀有な酵母です。
最新の酵母が2006年(平成18年)にデビューした1801号で、全国新酒鑑評会に出品する大吟醸酒には全国の酒蔵がこぞって1801号を使って金賞を獲得。現在は大吟醸酒用の酵母として圧倒的な存在感を示しています。
「高エステル生成酵母」というのが正式名称なようですが。
そんなわけで、後輩たちの感想を参考にして、2日前に詰めたばかりという、しぼりたて特別純米無濾過生原酒601と、昨年詰めた、ヨサムスメ特別本醸造を購入。あと、前掛けマニアとしては、前掛けと、それと、酒粕も購入しました。

いやぁ。楽しかった。
西原社長の語り調子も、なんだかほのぼのとしていいんですよね。
ありがとうございましたー。

出発の際には、外までお見送りに出てきてくださいました。
いやーよかった
さて、市道からR176に戻ります。
あ 加悦の道の駅のところだ
このままいくと、チェックインの15時より早く着いてしまいそうですね。
道の駅にでも寄るか、ということで、道の駅「てんきてんき丹後」に行ってみようかと言うことになりました。

R312に入り、R482へ。

とはいうものの、ナビの到着時間をみていると、道の駅に寄らずとも、遠回りコースなので15時ちょうどに到着しそうですね。
天気も悪くなってきたので、道の駅に寄らず、宿に向かうことにしました。

R178に入り、日本海沿いに走ります。

そして市道へ。

-14:55-
民宿 尾江」さんにやってきました。
カニ健在
一番乗りー。
ちょうど同じ時間にもう一組到着されましたね。
今日は、満室だそうです。

こんにちはーと入り、まずはお土産お渡ししてから検温とか。

で、2階のお部屋に案内されて、いろいろ手続きとかです。
地域共通クーポンを9枚いただいて、本人確認で免許証をお見せしました。
代表者だけでいいですよってことでした。

洗面所とトイレは3番を使ってくださいとのこと。
お風呂は他の団体さんがいたら、使用を控えてくださいねってことでした。
浴衣は貸出制としているそうで、当然借りますよー。
とりあえず3枚ずつした 3番は我々の番号
早速、お風呂いただきましょう。

風呂上りは自由にとっていい、アイスバーいただいたり。
これがいいのよ
そして、今年も持参のボジョレーヌーボーで前飲みです。
ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー 2020
その後はダラダラ。ちょっとウトウトもしたり。

-17:50-
では、夕食行くぞー。
1階に降ります。

今回も「蟹フルコース」です。
小鉢、蟹刺し、蟹味噌刺身、湯で蟹1匹、蟹味噌甲羅焼き、焼きかに、蟹身入り茶碗蒸し、カニスキ(自家製出汁)、蟹天ぷら、蟹雑炊、漬物、デザートというラインアップ。
湯で蟹 刺身
ではいただきましょう。
まずはビールで乾杯ー。
東京2020ラベルは今年限り?
蟹みそは、2つ焼いて1つは雑炊用に置いておきます。
後輩たちお食べ
カニは、好きなだけ焼いて、あとは鍋にしますよ。
おーいいねー
そして、茶碗蒸しもきます。
うまーい カニ焼きますよ
さて、お酒行きますか。
丹後の地酒の飲み比べいきましょう。
なに行くかなー
アルバイトさん、若いですねー。聞くと高校1年生らしいです。
しかし、受け答えちゃんとできるし、人当たりもいいし。
いいですねー。がんばっている。
1 久美の浦(熊野酒造)
2 亀の尾蔵舞(竹野酒造)
4 丹後のヒカリ(白杉酒造)
天ぷらもきましたよ。
カニ天うまーい
こりゃ酒いっちゃいますね。
酒呑童子大辛口(ハクレイ酒造)
女将さんが、ブリかな?お刺身を、これもどうぞーと持ってきてくださいました。
玉ねぎ醤油でいただきます。
おー、これおいしい!
酒にあうー
カニスキしますか。
おいしくいただきます
グローブって昔から行っていますけど、お腹の身は、茹で過ぎない程度に引き上げて、最後の雑炊用にほぐしておきます。
お茶碗にいっぱい
〆はカニ雑炊です。
カニ身たっぷり カニ味噌入り くうぅー
デザートいただいて、ほっこりします。
いやぁ食べた食べた
ごちそうさまでしたー。
明日の朝食は8時ですよーと言われ部屋に戻ります。

部屋に戻り、カニだらけの浴衣から持参のスエットに着替えます。
布団に寝ころび、「IPPONグランプリ」見ている最中に眠くなって、決勝始まる前に本格的に寝ましたよ。

本日の走行距離 176km

今年も新たな発見がいろいろ。
コロナ禍ですが一日楽しめましたね。

雪もなく、12月とは思えないような気候で少し面食らっているところもありますが。
明日も楽しく過ごせますように。
走行マップ

2日目に続く→

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