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1月4日 地元、神戸新聞のWEBニュースで、六甲山上の規制緩和で新たなにぎわいが生まれているという記事を見ました。 六甲山上は、まちとして郵便局、交番、小学校が山上にあるなど、生活するにも安心で快適な場所であり、戦前から保養所や観光施設が集積していました。 そんなわけで、バブル期までは企業の保養所が多かったのですが、バブルがはじけ、ピーク時の1990年(平成2年)には228箇所あった保養所が、2018年(平成30年)には56箇所に減少。放置された建物の荒廃などが課題となっていました。 六甲山系は、1956年(昭和31年)に瀬戸内海国立公園の六甲山地区に指定され、全国的にも珍しい、大都市に近接した国立公園となっています。 そのため、自然公園法や都市計画法、森林法、砂防法、建築基準法など、その他条例も含め何重にも法令による規制の網がかかっています。 それによって、建物の新築を行うということが、国立公園指定後はできず、それが山上の活性化を阻害していました。 神戸市と国、兵庫県などは、六甲山上の土地活用に関する議論を2018年に開始し、その後、開発を規制していた法律や条例の見直しを行う取り組みを進めました。 その中で新たに進出してきたのが、製薬会社の保養所を蒸溜所に転用した、「六甲山蒸溜所」です。 2020年(令和2年)11月にオープンの予定でしたが、新型コロナの影響で、ようやく昨年8月に操業開始となったそうです。 見学もできるらしい。 おー。行ってみたいなぁ。 というわけで、1月16日に見学に行こうかとその日のうちに予約。 1月7日 広島県、山口健、沖縄県に、まん延防止等重点措置が発表されましたね。 しかし、うーん。全国的に感染が拡大しているなぁ。 1月13日 やめておくか。結局今回は諦めました。 兵庫県にまん延防止等重点措置が発表されたのは、1月25日のことでしたので、行けたと言えば行けましたが、安全みておいてよかったと思いましょう。 その後、最近では新型コロナもかなり下火になりましたし、今回、自分の誕生日にいい体験をしたいなぁということで、再度申し込むことにしました。 5月29日 予約しましたよ。楽しみだなぁ。 以前考えていた日程では、阪急・六甲駅周辺で早い目のお昼を食べて、六甲山に上がればいい感じで見学できるなぁというところでした。 早目に山に上がって、耐震性に難ありで、阪急グループが手を引いた、旧・六甲山ホテルが今はどうなっているのかも確認してみたいですね。 5月30日 三田にある、「吹上の森」の六甲店があるみたい。 そこでランチしましょう。 というわけで予約しておこう。 六甲山上までは、自家用車で行くと一番楽なんですが、蒸溜所で試飲をしたいので、公共交通機関で行きます。 ・阪急・六甲駅まで電車 ・神戸市バスでケーブル駅まで ・六甲ケーブルで山上へ ・六甲山上バスで蒸溜所近くまで という乗り換えで行くことにしました。 6月12日 -08:30- のんびり目覚めます。 準備しますよ。 -10:00- では行きますか。 てくてく歩いて、最寄りの阪急・小林駅へ。 |
小林ー |
阪急・小林駅から阪急電車に乗って、阪急・西宮北口駅で神戸線に乗り換え。 阪急・六甲駅で降ります。 いやぁ。 今日は暑いなぁ。 てくてく山側へ少し歩きます。 -10:55- 「吹上の森」六甲店にやってきました。 開店は11時なので、店前で待ちますよ。 |
ビルの中にある | いい感じ |
メニューの一部 | 銘板がいい雰囲気 |
三田市の「吹上の森」は行ったことありますが、どちらかというとコーヒーとかき氷がメインだった印象。 こちらの六甲店も基本そんな感じっぽいですが、ランチプレートもあります。 -11:00- 開店です。 予約していましたが、一番乗りでした。 限定ランチプレートで予約していましたよ。 |
限定ランチプレート | ハンバーガーも美味しそう |
というわけで、しばし待ちます。 |
店内 | カウンター席もよさげ | 本もいろいろ |
そして、限定ランチプレートの登場です。 |
おおーいいねー |
野菜たっぷりで、白パンも美味しい。 イタリアンハンバーグの盛り方もいいし、ああ、こんな感じでプレートつくったらいいなぁ。 食後は、コーヒー飲みたくなって追加オーダー。 |
misenさんのカフェオレ | コーヒー美味しい |
ということで、美味しくいただきました。 |
「吹上の森」さんでした |
てくてく歩いて、阪急・六甲駅へ。 |
戻ってきた |
線路を渡り、南側へ出て、神戸市バスの16番系統のバス停で待ちます。 |
昔は道向こうに六甲山ホテルのシャトルバス停あったな |
-11:54- 神戸市バス・阪急六甲バス停から乗ります。 おー、結構な混み具合ですね。 途中の鶴甲団地で降りる人が多かったです。 約15分の乗車で、終点の神戸市バス・六甲ケーブル下バス停で降ります。 |
目の前は六甲ケーブルの駅 |
六甲ケーブルと、六甲山上バスは、表六甲周遊乗車券で、ケーブルの往復とバス乗り放題となり、1,370円ですので、これ購入です。 ちなみに、単体で買うと、六甲ケーブルの往復乗車券が1,100円、六甲山上バスの、六甲山蒸溜所最寄りの記念碑台バス停までの1区間往復で340円で計1,440円。 70円ほどですが、こちらがオトクですね。 |
てことでチケット |
改札、並んでおきますか。 六甲ケーブルが下ってきましたね。 |
きましたー | 到着 |
六甲山上バスの広告とかありますね。 |
六甲ガーデンテラスまで行ける時間もなきにしもあらずだが |
六甲ガーデンテラスに行って、人多くて、時間に記念碑台バス停まで戻ってこられないなら困るので、それならとりあえず記念碑台バス停まで乗って、そこからてくてく旧・六甲山ホテルを見に行くことにしました。 六甲ケーブル乗車開始です。 |
車両の上の方を眺める |
ケーブルカーの席は、全席下向き配置です。 野球場のスタンド席の一部が斜め上下移動する感じですね。 |
ということで一番視界の開けた一番下に座る |
-12:20- 六甲ケーブル出発です。 |
≪クリックで動画再生≫ "Happy Birthday"Stevie Wonder 景色が遠のいていきます |
天井は半透明 |
ちなみに、上野動画では今日が誕生日なので、スティービー・ワンダーのHappy Birthdayをチョイスしましたが、この曲は、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの誕生日を祝日にする社会活動のためにつくられた曲です。 |
いい景色はまだ観られないね | トンネルも何か所か |
ケーブルカーは、2台の車両をワイヤーで斜めに吊り下げ、その真ん中の滑車でスピードを調整するといった構造です。 基本単線ですが、途中のケーブルの長さが同じになる地点付近で複線になりすれ違います。 |
すれ違いー |
乗務員は乗っていますが、運転をするわけではないです。 もしもの時のブレーキ操作とかのための乗車ですね。 スピード調整などの運転は、山上駅の機械室でしています。 水平移動か、斜め移動化の違いで、ロープウェイと似ていますね。 |
いい景色が見えてきた |
約10分の乗車で、六甲ケーブル・山上駅に到着しました。 |
到着ー | わらわら階段のホームを上がる |
関東の人にわかりやすく言うなら高尾山(599m)より既に高いですよ。 ちなみに、六甲山頂(六甲最高峰)は931mあります。 |
ここは標高737mですね |
ここからは、六甲山上バスに乗ります。 |
バス待っています |
-12:40- 六甲山上バス・六甲ケーブル山上駅バス停発車です。 ひと駅ですが、結構坂上がります。 約3分の乗車で、六甲山上バス・記念碑台バス停を降ります。 降りたところで、白バイが裏六甲のほうに下って行きましたが、土日は二輪禁止なはずなんですが、白バイはいいんですかねー。 さて、てくてく歩いて旧六甲山ホテルのほうに歩いていきます。 |
郵便局のあるあたり |
展望のいいレストランだったかのところは、廃墟になっていましたね。 |
壁かガラスかが一部ないぞ |
-12:45- 旧・六甲山ホテルにやってきました。 旧・六甲山ホテルは、1929年(昭和4年)、宝塚ホテルの分館として開業しました。 その後独立しましたが、阪急グループが引き継いでいました。 2007年(平成19年)に近代化産業遺産に認定されましたが、耐震性の問題により、2017年(平成29年)に営業が終了しました。 その後、どうなるのかなと思っていたのですが、輸入車ディーラーの、八光自動車工業へ営業譲渡され、改修を行った後、「六甲山サイレンスリゾート」として旧館(カフェギャラリー等として利用)と展望レストランが2019年(令和元年)に再オープンしました。 |
六甲山サイレンスリゾート | 改修済み |
ホテル営業はしていないようですね。 中に入ってみましょう。 |
旧館エントランス |
荘厳な感じがいいですねー。 お、ドローン教室やっているのか。 |
ほほう |
奥にギャラリーがありますね。 |
行ってみるか |
旧・六甲山ホテルの回収は、イタリア人建築家・ミケーレ・デ・ルッキの手により行われたそうです。 |
ミケーレ・デ・ルッキ |
六甲山ホテルの歴史も展示しています。 |
いろいろ解説 | 昔のパンフレット |
旧・六甲山ホテルでは、国立公園となった同年、ジンギスカン料理を提供していましたが、それは阪急百貨店の社長が戦前に中国からジンギスカン用の鍋を持ち帰ったことがきっかけで、戦後、大阪の南街劇場の屋上でジンギスカン鍋を提供しようとしたところ、警察に咎められたため、六甲山で始めたということだそうです。 |
そんないきさつがあったとは | 2007年近代化産業遺産に認定されました | 改修の模様 |
宿泊施設に関しては、隣接したエリアに円形状の建物「サイレンス・リング」を新設予定で、完成時期は2023年から2024年になる予定のようです。 |
直島のオーバルのようだ | 円形宿泊施設 | 模型 |
なかなか興味深いギャラリーでした。 |
昔のズボンプレッサーがあるぞ | TOSEN TGC-1 ズボンサイドプレス |
「六甲ミーツ・アート芸術散歩」は今年もやるようですね。 |
また観に行きたいなぁ |
サイレンス・リングの模型もありました。 |
部屋とか |
ロビーはいい感じですねー。 |
宿泊が今はないので人閑散 |
なんか、小物がいろいろ入ったショーケースとかありますね。 |
アクセサリーとか |
大きめのショップもあります。 |
セレクトショップチック |
ドローン教室に興味があったので、聞いてみました。 ・ビギナーフライトコース ・ドローン空撮パイロットコース ・空撮映像クリエイターコース ・法人向けドローン導入ビギナーコース というのがあります。 ランチと座学、ドローンの実践がセットで、日帰り2万円弱。 ほほう。入門用としてはいいのかも。 ドローンはDJI Miniを使うそうです。 |
これね |
DJIは中国の民生用ドローンメーカーです。 離陸重量199gの、超ヒット商品です。 なぜこれがヒットしたかというと、これまでの航空法によると、200g以上の重量(機体本体の重量とバッテリーの重量の合計)のものは、無人航空機としてさまざまな規制がありました。 もちろん、200g未満のものであっても、空港近くや地上や水面から150m以上の飛行、人口集中地区での飛行は許可が必要でしたが、お手軽に飛ばせたのは間違いがありません。 2015年(平成27年)には首相官邸にドローンが落下する事件が起きたのをきっかけに、2016年(平成28年)の法改正の後、お手軽だからこそ、お約束を守れずトラブルが増加していることを受けての法改正で、この6月20日から100g以上は規制対象となるということになりました。 具体的には、例えば機体重量199gのDJI Miniも機体登録が義務化されるということになります。 それでも、趣味の範囲でやってみたいなぁという思いはあるので、これ受けてみようかな。 ビギナーフライトコースとドローン空撮パイロットコース、2つ行ったらその後自身で楽しめそう。 検討しましょう。 お話を聞かせてくれた方も、ドローンのライセンスを持っているそうで、なかなか感じよかったです。 南側の、以前は「ジンギスカン・テラス」だったところはどうなっているのでしょうか。 見に行ってみようか。 |
南側の景色 | いいねー | 引くといいところに木が(笑) |
「ジンギスカン・テラス」だったところが、「空のダイニング」として営業しているようです。 |
ジンギスカンはやっていない感じ | 「空のレストラン」 |
さて、ちょっと早いですが、そろそろ「六甲山蒸溜所」に向かいましょうか。 |
六甲山サイレンスリゾートでした | 旧館ステキ |
てくてく歩いていきます。 |
きれいなマツボックリゲット |
misenさんが創作活動に使うそうです。 「六甲山蒸溜所」の案内看板がありました。 |
ここからも行けるんだ |
ここから行ってみましょう。 坂を上がって行きます。 イノシシ入るから門は開けっ放しにしないでねってことらしい。 |
六甲山ホテル支配人のまま |
-13:25- 「六甲山蒸溜所」にやってきました。 |
おー | 結構草が生い茂っていますね | ミニ樽な案内板 |
こちらは、元々シオノギ製薬の保養所だったそうです。 化粧品・雑貨販売のアクサス(徳島市)が改装・整備した蒸溜所です。 昨年7月1日から操業を開始し、10月から蒸溜所見学ツアーを行っています。 見学ツアーは、ここに蒸溜所を開設するためには、神戸市の「賑わい創出事業」を活用するため、行政から地域活性を行えることを条件とされたからだそうです。 |
蒸溜所 |
まだ早いですが、受付をして、参加費を支払います。 「試飲はされますか?」とのことで、当然します。 意思表示の札をぶら下げておいてくださいねということでした。 |
YES |
しばし、ゲストハウスと呼ばれるスペースで待ちながら、少し係の方とお話したり。 |
ディスプレイの仕方もいいね | 現在のラインナップかな | いいねー |
雑誌でも取り上げられているようですね。 |
ほほう |
販売しているのは、六甲山ピュアモルトウイスキー12年ピーテッドとノンピーテッド、それとニューポットが売り出されています。 |
その3種類 | スコットランド産ピュアモルトと六甲山の仕込み水 |
misenさんは外のオブジェ?が気になるようで見に行っていました。 |
木の根? | 青い空 |
しばらくすると、お一方と、あとお二方が来られて、本日は5人で見学のようです。 -14:00- では、見学開始となります。 まずは、衛生管理のため、ヘアキャップと靴カバーをしてくださいねということになりました。 |
ヘアキャップと靴カバー | ヘアキャップ装着 | 靴カバーも装着 |
写真は、この場所(ゲストハウス)からは撮ってもいいそうですが、中では撮らないでくださいねということでした。 ただ、3階の貯蔵庫はいいそうです。 では中に入り、蒸溜工程を聞きながら見学します。 アルコールは発酵により生成されます。 デンプンを酵母により糖化させることで促されますが、ウイスキーの原料である大麦は、発芽時にそのデンプンが出るため、原材料の大麦を、まず発芽させる必要があります。 この原材料の大麦を発芽させる「モルティング」の作業までの工程は、ここでは行っておらず、実は外部から仕入れているそうで、話からどうやらスコットランドから輸入しているような話でした。 発芽した大麦はそのまま放置しておくと成長が続くので、乾燥させて成長を止めます。 スコッチウイスキーでは、この際に、ピート(泥炭)を燃料としてその熱風で乾燥させるのですが、スモーキーな、いわゆる「ピート臭」が麦芽に付き、これがスコッチウイスキーのスモーキーフレーバーになります。 スコットランドで製法を学んだ竹鶴正孝(ドラマ「マッサン」のモデルになりましたね)が、サントリーでウイスキーづくりをした後、自身のウイスキーづくりの理想を求めて、ピートのある北海道・余市に、ニッカウヰスキー・余市蒸溜所を開きました。 ということで、ジャパニーズウイスキーもスコッチに源流を持つので、スモーキーフレーバーのものが多いですね。 麦芽を、六甲山の沸き水を仕込み水として麦汁をつくり、発酵させるのですが、この時、発酵槽からあふれ出す泡がすごいことになるそうです。 現在、見学は日曜日に限定されていて、月曜から仕込むそうですが、火曜日は泡がすごいらしく、掃除が大変とのことでした。 蒸溜所は3人のスタッフで運営されていますが、内一人が最近お辞めになったそうで、誰か働きませんか?とのことでした。 ポットスチルを見学します。 銅製で、銅のイオン反応で、アルコールの不純物を取り除く作用があります。 まだまだ新しいのでピカピカですね。 この1台で、初溜と再溜をします。 このポットスチルを搬入するのが大変だったそうで、県道からの坂を完成した状態で持って上がってくるのが難しいということで、分けて搬入、中で組み立ていたそうです。 水とアルコール(エタノール)を分離、濃縮するのがこのポットスチルの仕事です。 水の沸点は100℃、エタノールが78.3℃であるため、先にエタノールが蒸気(気化)になるので、それを集めて冷却することで水と分離できるということになるのです。 昨年操業開始なので、まだウイスキーとして完成されたものはありません。 昨年7月から蒸溜をはじめ、最初に蒸溜されたウイスキーを未熟成のままアルコール度数66度でボトリングしたmade in六甲山のニューボーンウイスキーが昨年11月に発売されました。 350本限定ボトルナンバー入りのニューポットで1本22,000円だそうで、マニアな方は購入しているそうです(笑) マニアな部類だけど、ニューポットに22,000円は手が出ないなぁ。 一般的には、このニューポットを木樽に入れて数年熟成させます。 エイジングですね。 では、3階にあがり、貯蔵庫を見学します。 |
貯蔵庫いいねー |
見学しやすいように、窓を開けてくださいました。 |
明るくなった |
木製樽には、ここで蒸溜したものを入れます。 先ほども書いたように、ウイスキーは蒸溜してすぐ商品というわけにはいかず、木製樽に入れ、数年熟成し、木に含まれるタンニンの作用で、色や香りがついて商品となります。 そんなわけで、現在こちらで売られているウイスキーは、原酒(ブレンデッド)を輸入し、六甲山の湧き水で加水したものを商品として出しています。 樽は、今後はミズナラの樽に詰めていくようですが、初期はシェリー酒の入っていた樽を利用して、これにニューポットを入れていくそうです。 |
シェリー酒樽 | No.3はバーボン樽 |
奥に行くときれいな樽が並ぶので、これがミズナラなんでしょうね。 |
ミズナラの樽 |
ミズナラ樽は、サントリーが最初に導入した時は、木の香りが強く、また材質的に漏れやすく苦労したそうです。 しかし、2回、3回と繰り返し使用すると「ジャパニーズオーク」と呼ばれるほどの高評価となったため、六甲山蒸溜所でもしばらく苦労はしそうですね。 シェリー樽は、その効果をウイスキーに生かすには、シェリー酒を1回だけ熟成させた後のものを使っているとのことでした。 そのシェリー樽も、いろいろなワイナリーから仕入れているようですね。 |
BODEGAS BILBAINAS | TONELERIA MARTIN |
TONELERIA MARTINって、スペインの樽製造会社のようなので、ワイナリーではなさげですね。 |
窓の外の景色 |
シェリー樽は明らかにワイン色の染みがありますね。 |
読めない | シェリー樽 |
輸入原酒はどうやってやってきているのだろうと思ったら、たくさんある青いタンクがスコットランドから輸入した原酒だそうです。 |
これがそうなんだ |
蒸溜所って、例えば山崎のような霧のかかるような多湿の場所が多いように思うのですが、ここはどうですか?と聞くと、山特有の霧も出るし、この貯蔵庫の中は20℃に保たれているとのことでした。 |
No.48まである | 初期のはコマがついた台に乗っている | 詰め詰めだな |
樽の入替とか、大変ですねとお話すると、かなりの重労働だそうです。 |
輸入原酒は専用キャリア― |
ということで、窓が閉められ、樽原酒はまた眠りにつきます。 |
おやすみ |
この原酒が世に出るのは12年後とのことです。 1階に戻り、瓶詰めの作業場を見ます。 現状では手作業で詰めているそうで、手にマメできるとのこと。 最後に、ゲストハウスに戻るところに、サクラ樽のNo.1がありました。 |
No.1は手書き |
これは、蒸溜所の久岡卓CEOが嬉しさのあまり、手書きで書いちゃったらしいです。 |
ピカピカのポットスチルいいねー |
見学を終えて、ゲストハウスに戻ると、試飲の準備ができていました。 ニューポットがテイスティンググラスに、ピュアモルトウイスキーのピーテッドとノンピーテッドはショットグラスに入っています。 紙袋はお土産で、ショットグラスが入っていましたよ。 |
わーい |
まずは、ニューポットから。 こちらは、生まれたてのウイスキーなので、無色ですね。 ウイスキーというより、スピリッツって言う方が合っているような。 ピュアモルトは、まずはストレートで。 ほほう。特にピートのほうはいいなぁ。 これ欲しいかも。 チェイサーは、六甲山の湧き水ですよ。 途中で加水して楽しみました。 これは、いいウイスキーだなぁ。 ここは、保養所を改装したのですが、このゲストハウスは食堂だったそうです。 3階の貯蔵庫は、お風呂だったとか。 貯蔵庫も、そろそろいっぱいになってきているので、ここからケーブル上駅までの間の建物を使えそうとのことで、そこにも拡張していくようですね。 一応、日本で一番高所にあり、日本で一番小さい蒸溜所を自負しているとのことでした。 帰宅していろいろ調べると、長野県の信州マルス蒸溜所は標高798mにあるそうですが、六甲山蒸溜所の「標高800m付近に」というのとで、微妙な感じですね。 というわけで、六甲山ピュアモルトウイスキー12年ピーテッドを購入しました。 ちなみに、ここまで来なくても、「元町WHISKY」や「芦屋WHISKY」でも試飲・購入ができるそうです。 「芦屋WHISKY」は、樽から量り売りをしてくれるそうです。 面白そう。行ってみたいなぁ。 見学に参加されたお二人は、今日、「元町WHISKY」に寄ってから来られたとのことです。 というわけで、見学会終了。 楽しかったです。 また、何か変化があったら来てみたいですね。 |
六甲山蒸溜所でした |
帰りは記念碑台に寄ってみますか。 蒸溜所を出て、左手に上がって行きます。 記念碑台とは、六甲山開発の祖であるイギリス人アーサー・ヘスケス・グルームの記念碑が立てられた高台です。 グルームは、明治元年(1868年)にグラバー商会の出張員として神戸に来た後、私費を投じて六甲山へ植林や登山道整備を行い、当時の兵庫県知事であった服部一三などに砂防や植林の必要を説き、「六甲山村長」と呼ばれるようになっていました。 その功績を称え、1912年(明治45年)に「六甲開祖之碑」がこの地に建てられたということです。 展望台がありますね。 上がってみよう。 |
ポートアイランドと神戸空港かな | アップ |
さて、では帰りますか。 階段を下りて、六甲山上バス・記念碑台バス停へ。 |
青空にバス停 |
-15:00- そう待たずして、バスがやってきました。 |
満員でないといいなぁ |
そこそこ混んでいましたが、乗りっぱぐれにはなりませんでした。 そして、1区間乗って、六甲山上バス・六甲ケーブル山上駅バス停で降ります。 そのまま、六甲ケーブルの改札に並びます。 |
六甲ケーブル・六甲山上駅 |
結構人が多いので、さっさと並んでおきました。 これが正解でしたね。 すぐにすごい列になっていましたが、先頭です(笑) |
六甲ケーブルのペーパー模型かぁ | ツバメの巣対策に傘 |
しばらく待つと、ケーブルカーが上がってきました。 |
階段状のホーム | ≪クリックで動画再生≫ "Ya-Yo Gakk"Steve Vai 来た来たー |
改札が開いて、乗車します。 |
かなりの急勾配だね |
帰りも、行きと同じ先頭車両の左前の一番景色がよさげなところに座ります。 |
行きと同じ | 混んでるから人立った |
-15:20- 出発します。 |
下って行きますよ |
途中ですれ違います。 |
行ってらっしゃーい |
そして、10分ほどで、六甲ケーブル・六甲ケーブル下駅に到着します。 |
到着ー | 六甲ケーブルでした |
駅の外に出ると、神戸市バスがいるので、そのまま乗り込みます。 |
バス発車待ち |
-15:32- 神戸市バス・六甲ケーブル下バス停からバスで下って行きます。 帰りの六甲駅バス停は、阪急電車の線路沿いにありました。 向かい側ってわけではないんだね。 てくてく歩いて、阪急・六甲駅へ。 阪急電車に乗って帰りますよ。 |
ただいま六甲 | ≪クリックで動画再生≫ "Rat Race"Impellitteri 六甲駅は特急停まりません |
来た普通電車に乗り、阪急・西宮北口駅へ。 今津線に乗り換え、阪急・小林駅で降りて、てくてく歩いて帰ります。 -17:25- ただいまー。暑かった。 |
六甲山蒸溜所のいろいろ |
誕生日の夕食は、鹿児島県産黒毛和牛の赤身肉ですき焼きして、大納川のスパークリングでいただきましたよ。 |
主夫の休日で楽できるように | 吹かさず開封出来ました |
六甲山蒸溜所、なかなかよかったです。 アルコール業界の主要メーカーが持つモルトウイスキー蒸溜所のうち、サントリーの山崎蒸留所、白州蒸留所、ニッカウヰスキー(アサヒグループ)の余市蒸溜所、宮城狭蒸溜所、キリンの富士御殿場蒸溜所と、五大蒸溜所は既に見学しました。 しかし、日本のウイスキー蒸留所は2014年に放送された「マッサン」ブームもあってか、2016年前後に全国で多くのウイスキー蒸溜所が生まれ、大小合わせて現在45箇所ほどが稼働しているそうです。 小さな蒸溜所では、見学ができないことも多いですが、そういった蒸溜所も機会があれば見学したいですね。 ちなみに、ジャパニーズウイスキーの源流は、先にも書いたように、竹鶴政孝の功績が大きかったのですが、その竹鶴政孝が、摂津酒造在籍中に、日本の本格ウイスキーの夜明けを託し、上司として彼をスコットランドに送り出したのが、当時常務であった岩井喜一郎という人物。 竹鶴政孝はスコットランドでの2年の成果をまとめ、岩井喜一郎に実習報告書を提出しました。 国産ウイスキーの原点「竹鶴ノート」(全2冊)と言われるものです。 岩井喜一郎は、1937年(昭和12年)に、摂津酒造を辞し、摂津酒造は、宝ホールディングスの前身に吸収合併されてしまい、今はもうありません。 その岩井喜一郎は、1945年(昭和20年)に本坊酒造顧問に就任し、1960年(昭和35年)ウイスキー部門の計画を任され、手元に残していた「竹鶴ノート」をもとに、山梨でのウイスキー蒸留工場設計と指導に携わり本格的にウイスキーを作り始めます。 これが、現在のマルスウイスキーに繋がっているそうです。 ということで、信州マルス蒸溜所も行ってみたいなぁ。 今回のレポを書いていて、改めて思ったのですが、「蒸留」「蒸溜」って2通りの書き方がありますね。 「留」と「溜」の違いですが、当用漢字は「留」だそうです。 「水」を示す「さんずい」は酒造りの現場では酒を表しているということで「溜」を使っているとか。 。 ただ、日本最古の蒸溜所である、サントリー・山崎蒸留所が稼働開始したのが1923年(大正12年)で、当用漢字の制定( 1946年(昭和21年))以前なので、最初に設立された「蒸溜所」がスタンダードとなり、以後設立された蒸溜所も倣ったと考えられているようですね。 それで「六甲山蒸溜所」も「蒸溜所」なのかも。 お酒の世界、深読みすると、いろいろ楽しいですね。 いい誕生日になりました。 |
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