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今年の正月のこと、以前同じセクションで働いていた後輩からの年賀状で、「今年はコーヒー豆の焙煎に挑戦したい」というようなコメントがありました。 いいねー。焙煎。 やってみたいですなぁ。 以前行った、UCCコーヒー博物館での体験セミナーで焙煎体験ってあったのですが、最近は極めたい人向けのコースしかない模様。 年明け、出会って話をした際に、「焙煎いいねー」という話になり、「いっしょに行きます?」というお誘い。 その後、一度日程調整をしたのですが、予定が合わず、後輩は一人で行ったようです。 日を改めて、再度お誘いをいただき、7月19日の仕事終了後に行くことにしました。 御影の「川上珈琲」さんで焙煎機を借りるとのこと。 IKAWA PRO 50という機械らしい。 50g単位で焙煎でき、焙煎工程を事前に作成、データを焙煎機に送り、そのレシピ通りに焼いてくれるらしい。 ほほう。 豆ってどうしたらいいのか聞いてみたら、後輩はコロンビアスプレモの生豆を持っていくらしい。 それをわけていただくか、自分で好きなのということなので、せっかくなのでサントスNo.2を1kg仕入れてみました。 『ブラジル サントスNo.2 S17/18 クイーンショコラQ』 ブラジル:生産国 サントス:出荷港 No.2:グレード 数字:スクリーンサイズ(豆の大きさ) とのことで、スクリーンサイズは20が最大なので、17/18はかなり大粒ってことだそうです。 グレードについては、ブラジル産コーヒー豆の基準は、欠点豆・異物の混入率によるものだそうです。 欠点豆・異物がゼロということは、基本的にはありえないためブラジルはあえてNo.1の等級を設けず、No.2を最高級としているのとのこと。 ちなみにNo.2の欠点豆・異物混入率は、300g中4点までと決められているそうです。 「ブラジル サントス」自体には、クセがなくどんな飲み方でもおいしく飲めるオールラウンダーといった特徴があるみたいですね。 クィーンショコラってのは、セラード南西部(ミナスジェライス州とサンパウロ州の州境)に広がる台地、イビラシ地域で収穫期終盤まで樹上で完熟させたチェリーを使用した、甘味が強くコクああり、そしてチョコレートのような香りが印象的なコーヒーとのこと。 そしてQグレードは「コーヒー品質協会(CQI)」が認定する「Qグレーダー」という資格をもつ認定員3人によって、アメリカ スペシャルティーコーヒー協会(SCAA)の基準にのっとった判定方法で品質審査を行い、80点以上獲得した豆に対して与えられる規格です。 今回購入の生豆は、標高1,000〜1,200mで育ったカツアイ種、ムンドノーボ種の豆で、Qグレードポイント83.25点ということだそうです。 ということで、ここまで調べてブラジルサントスを購入したわけではなく、一番最初に焙煎してみるということで、「オールラウンダー」というところで失敗すくないかなぁと言う発想で入手してみました。 2,160円。 これって高いのか、安いのかよくわからないなぁ。 ちなみに、コーヒーの基礎的な情報は、以前UCC珈琲館で見つけ購入した「珈琲の大事典」です。 |
2015年に購入 |
というわけで、とりあえず豆の状態はよさげですが、ピッキングは済ませておき、200gくらい持っていこうかな。 焙煎機から仕上がったら、冷ます必要あるのかなぁ。 金属トレーも持って行っておくか。 7月19日 仕事を終え、阪神・西宮駅から阪神・御影駅へ。 場所どこかなーと思っていたら、先に到着していた後輩が迎えにきてくれました。 -18:00- 「川上珈琲」さんにやってきました。 |
おーステキ |
西宮に、「ゆげ焙煎所」ってコーヒー屋さんがあるのですが、川上珈琲もオーナーの川上さんは、こちらで働かれていた後独立、1年ほど前にオープンしたとのことです。 まずは、コーヒーいただこうか。 テイスティングができるのですが、いろいろ試して季節のブレンド(梅雨)にしてみました。 |
ケーキもいただく |
お店は19時までで、片づけ時間も利用させていただき、好きに焙煎機使ってくれていいですよとのこと。 ということで、ケースに入れられたIKAWA PRO 50を出します。 |
カッコイイケース | おおー |
IKAWAは、IKAWA PROのメーカー、イギリス・IKAWA Coffee社の創業者の出身が東アフリカのブルンジ共和国で、ブルンジではコーヒーのことをIKAWAというそうです。 国民の約80%はコーヒーで収入を得ているほど、ブルンジの人々にとってコーヒーはとても大切なものだということ。 現地の人々のコーヒー生産を支援するIKAWAは、自分たちの作ったコーヒーを味わったことのなかった現地の人々にその味を確かめてもらい、よりよいコーヒーを栽培してもらえないかと考えましたが、既存のサンプルロースターはIKAWA製品と比べるととても高価で、設置が困難だったため、その問題を解決すべくIKAWAサンプルロースターが生まれたということです。 IKAWA PROは生豆のサンプルをチェックするためのロースターだそうで、これで確認して、大型の焙煎機でローストするそうです。 |
こちらが本式の焙煎機 Fuji Royal Revolution |
スイッチが2つしかないですねー。 一度使っている後輩があーだったか、こーだったかと迷いながら、川上さんにざっくり使い方を聞いたりしながらやってみます。 今回はまだアプリ入れて来ていなかったので、後輩の作成したプロファイルで焙煎してみます。 |
50g計ります | アプリで情報を送る |
まずは余熱しますよ。 |
余熱中 |
後輩は前回焙煎した時に、温度が低かったそうで、生焼けになってしまったそうなので、今回は高め設定としたそうです。 プロファイルが一般公開されているのですが、それを自由に編集できるのですよね。 |
焙煎完了 |
このアプリで作成したプロファイルをIKAWA PRO50に送って焙煎するのですが、焙煎後にローストデータの保存、メモ、データ、写真の追加なんてのもできます。 というわけで、後輩のプロファイルをそのまま使い、焙煎させてもらおう。 |
生豆 |
余熱後、上から生豆を投入。まずは豆の表面がはがされます。チャフと言うようですね。 種子には表面にシルバースキンといわれる薄皮が張っているのですが、これが残っていると雑味や苦みが出てしまうとのこと。 酒造りするのに精米するのと同じかなぁ。 |
ジャーにチャフが入る | ぐるぐるまわっています | 《クリックで動画再生》 動画撮ってみた |
そして、ローストしていきます。 |
おおー感動 |
グラフの見方をまだ理解できませんねー。 |
黄色い線は熱風 赤い線は実温度かな |
そして、焙煎完了ー。 お店の豆と比較させてもらいます。 |
いろいろあるよ | うーん結構色薄いな |
2巡目いきます。 |
後輩違うプロファイルで |
お店にある機械をいろいろ見ているだけでも楽しいですね。 |
コーヒーミル | こちらは商品 |
2回目のローストも、後輩プロファイルでしてみました。 |
さっきよりも高温 | 1回目と比べてどうか |
どちらも香りはいいんですけどねー。 家で、直火でローストとかって憧れるのですが、あれって、結構家の中がコーヒーの香りが染みついちゃって大変だそうです。 換気扇掃除とか。 あー、家で燻製作るけど、あれとどっちがヘビーかなぁ。 いずれにせよ、手動でローストはちょっと無理そう。 ということで、後輩と計4回焙煎して終了。 機械の操作を忘れないようにってことで、来週火曜日に再度伺うことになりました。 ちなみに、プロの目から見た本、「珈琲の大事典」は結構笑えたそうです(笑) -19:20- ということで、本日終了です。 川上さんありがとうございましたー。 お、雨が降り出してきたなぁ。 阪神・御影駅から阪神・西宮駅に戻り、CIVICにの手帰宅しました。 焙煎した豆をみてみます。 |
194℃ | 210℃ | 左194℃ 右210℃ |
淹れてみました。 |
AEROPRESSで淹れる |
それぞれで淹れてみました。 |
左194℃ 右210℃ | あまり変わらないなぁ | バックに白紙入れてみた |
味は、194℃のほうが甘みが感じられました。 どうなんだろう。それって正しいのかなぁ。 7月25日 ということで、再度「川上珈琲」に伺います。 仕事を終えて、阪神・西宮駅から電車で阪神・御影駅へ。 後輩、同じ電車に乗っていました。 てくてく歩いていきます。 -18:00- 「川上珈琲」さんにやってきました。 |
今日はお客さん多い |
今日もまずはコーヒーとケーキいただこう。 |
テイスティングしてエルサルバドルに | ケーキ |
そうこうしていると、今日は仕事がお休みのmisenさんも合流。 |
IKAWA PRO50登場 |
コーヒーとケーキいただきながらやりますか。 |
ケーキ | コーヒー美味しい |
今回は、アプリを入れておきました。 ブラジル豆のサンプルプロファイルが2つあったので、それでやってみましょう。 まずは後輩が自分の考えたプロファイルで焙煎しようとしますが、IKAWA PROと繋がらないようですねー。 というわけで、お先にさせてもらいます。 サンプルプロファイルで前回と同じブラジル サントスで。 |
Brazil Mogiana | 213℃で焙煎5分 |
次に後輩が焙煎して、また自分の番です。 |
Brazil.Minas Gerais-Luli | 203℃で焙煎7分半 |
もう1回くらいできるかな。 19時過ぎていますが、もう少しよさげです。 |
Brazil Mogianaを温度上げる | 230℃で焙煎5分 |
最後に、川上さんといろいろお話。 我々コーヒー好きの素人が、プロ用のサンプルロースターを極めて、最終どこに行きつくのだろうかということに。 確かにそうですよねー。 川上さんは、プロを目指す人にセミナーを行っていますが、素人向けのセミナーを開催して、いろいろ特典が使えるようなことがあってもいいかなという話に。 というわけで、もう少しメンバー集めて、来月末にでもしてみましょうかとういうことになりました。 おー、なんだか楽しい方向に話が進んでいるぞー。 というわけで、閉店後長居してすみませんでした。 阪神・御影駅から電車に乗って、阪神・西宮駅で降りて、CIVICで帰宅しました。 本日のローストを見比べてみました。 |
213℃ 203℃ 230℃ |
明らかに温度で色が違いますねー。 でも、プロの焙煎と比べると、230℃でも色が薄かったです。 川上さんの考えでは、美味しいコーヒーの要素として、生豆・焙煎・抽出とあるようですが、その要素の構成比の話も面白かったです。 それ、商売に影響あるかもしれないので書きませんけど(笑) 細かい設定ができなくてもいいから、家庭で焙煎できる自動の機械欲しくなったなぁ。 |
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