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1月3日〜15日の期間、サウジアラビアで開催された第42回ダカール・ラリー。 2輪部門は、ここ20年近くKTMが優勝し続けていましたが、昨年Hondaが王座を奪還。 そして今年は、Hondaのケビン・ベナビデス選手が優勝。しかも2位は昨年優勝のリッキー・ブラベック選手が入り、1・2フィニッシュ。 ![]() Hondaは、1989年の第11回大会まで四連覇し、その翌年からは参戦を休止。最後の優勝はジル・ラレイ選手のNXR750でした。 ![]() 上の画像は、2006年に、もてぎのHondaコレクション・ホールに行ったときに見ました。 ジル・ラレイ選手がライディング、1989年第11回大会パリ・ダカ優勝車です。 当時は、ラリー車にWGPと同じロスマンズカラ―ということで、Hondaの本気度が伺えました。 Hondaがダカールラリーに復帰したのは2013年のことで、そこからなかなか勝てませんでした。 また、1・2フィニッシュは、1987年の第9回大会以来。 この時は、シリル・ヌヴー選手とエディー・オリオリ選手での1・2でしたね。 1980年代後半から1990年代は、テレビ放送よくやっていて観ましたが、今はテレビ東京系で総集編するか、J SPORTSがダイジェストするくらいですからねぇ。 ちなみに、YAMAHAはというと、第1回大会からシリル・ヌヴー選手のXT500で連覇、その後、第13回から第20回までの8大会で、第16回を除き7回勝利しています。 その7回の勝利のうち6回は、ステファン・ペテランセル選手によるもので、これは史上最多となっています。 ![]() 上の画像は、2015年に磐田のYAMAHAコミュニケーション・プラザに行ったときに見ました。 ステファン・ペテランセル選手が初めて優勝した1991年第13回大会パリ・ダカ優勝車です。 この年、1989年にHonda NXR750で優勝したジル・ラレイ選手もYAMAHAで走っていて、ペテランセル選手に続く総合2位。同じくYAMAHAのティエリー・マニアルディ選手も3位に入り、YAMAHAは1・2・3フィニッシュでした。 ちなみに、ジル・ラレイ選手は、翌年の1992年の第14回大会で、リエゾン中に主催者側のメディカル・アシスタントカーと衝突してお亡くなりになりました。 HondaもYAMAHAも、このダカールラリーでの連勝を意識して市販車を投入しています。 それが、アフリカツインとスーパーテネレですね。 アフリカツインは、1988年にXRV650として650ccで初代が発売。2000年で生産終了後、2016年から現行のCRF1000として復活しています。 ![]() これも、Hondaコレクションホールで撮ったものです。 ![]() 一方、スーパーテネレは、1989年にXTZ750として750ccで初代が発売。1996年に販売終了。2010年にXT1200Zとして復活していますが、昨年よりテネレ700がリリースされています。 ![]() これも、YAMAHAコミュニケーション・プラザで撮ったものです。 ![]() こうやって見ると、昔のダカールマシンは「重量級」って感じがしましたけど、最近のはそうでもないですねー。 ダカールラリー、テレ東系とかで、総集編してくれないかなぁ。 |
正月二日・三日は、東京―箱根―東京10区で繋ぐ、箱根駅伝です。 毎年、審判や各大学監督が乗る車は、どこの提供かーと気になっているのですが、今年は、先導の白バイの様子が違和感ありあり。 「その電話 サギかも」 とフロントマスクに貼られたステッカー。 ではなく、スクータータイプ。しかもBMWです。 なんとこれ、電動バイクだったんですよね。 ![]() BMWは早くから、大型の電動バイクを開発してきました。 当HPでも取り上げましたが(こちら)、2010年の段階で、既に将来的には電気モーター駆動とすることも考慮にいれた「BMW Concept C」を発表していました。 ![]() 当時は、TMAXをかなり意識しているなぁと思っていたのですが・・・。 それから7年、2017年5月にCエボリューションとして、BMWモトラッド初の電動スクーターを市販します。ベースは、650ccエンジンを積む、Cクラスです。 ![]() 発売当時としては大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載し、航続距離は最大160km、最高速度は129km/hの性能を持つものでした、 充電には、EV充電スタンドまたは普通充電用200Vコンセントを使用し、3時間半でバッテリーの80%まで充電が可能でした。 搭載される電動モーターは水冷式で、欧州のA2ライセンスで乗車可能な定格出力19kW、最高出力は35kW(48PS)でした。 先行して販売されていた4輪車の BMW i3 と同じバッテリーモニターエレクトロニクスとリチウムイオンバッテリーモジュールを採用していて、電動モーターならではの鋭いトルクレスポンスで、0-50km/h加速を2.8秒で行ないました。 ![]() ![]() もちろんエンジンノイズは発生しません。 慣性走行モードでバッテリー消費をコントロールし、ブレーキング時はエネルギー回生でチャージも行っていました。 なお発売当時、日本の法規上、Cエボリューションは「軽二輪」(250cc以下)とされ、普通自動二輪免許(AT限定)で運転が可能、かつ車検の義務もありませんでした。 2019年12月1日に施行された道路交通法施行令の一部改正によって、電動バイクにも大型二輪が導入されましたが、その際、大型電動二輪のモーター定格出力は、20kW以上と定められたため、19kWのCエボリューションは、大型電動二輪にはなりませんでした。 スペック
定価は159万円だそうです。 ちなみに、警視庁はこのバイクを昨年2月に導入しており、昨年3月の東京マラソン2020でも先導していたそうです。 なんでも、初の海外製バイク、それも電動車が警視庁に納入されたのは、なんのコネクションも無いBMWモトラッドの二輪事業部長が、東京マラソン前に小池都知事に宛てた一通の手紙から実現したそうです。 日本の二輪メーカーも、政府が2050年までにゼロカーボンを打ち出したので、頑張ってもらいたいですね。 個人的にはエンジン音とエンジン振動と、オイルの匂いのしないバイクには魅力ないですが。 |
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