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  ダカール・ラリー2022 (2021/12/26)

今回で44回目の開催となる、ダカール・ラリー。
1月1日にスタート、14日にフィニッシュとなっています。

「ダカール」の名を関していますが、当初はパリをスタートし、セネガルの首都・ダカールまでを走るラリーでしたね。
サウジアラビアでの開催は3年連続。
広大なルブアルハリ砂漠を活かした8,375kmのコースです。

   コース

各カテゴリー合計で国外から1,065人の選手、578台の車両が集まります。
四輪では、ハイブリットカーが初登場するそうです。時代ですね。

なお、二輪とクアッドの選手は、安全対策としてエアバッグ内蔵のジャケット着用が義務付けられているとか。

二輪は本日現在、94人がエントリーリストに載っています。
メーカーとしては9社が確認できました。
KTMが圧倒的に多いですね。HONDAは昨年も連覇しての優勝だったので、三連覇を狙いたいところ。
GASGASもワークスチームあるんですが、なぜかマシンはKTMとなっていました。

では、各社の代表的マシンを。

●KTM 450 RALLY FACTORY REPLICA
  

●HONDA CRF 450 RALLY
  

●HUSQVARNA 450 RALLY FACTORY REPLICA
  

●HERO 450 RALLY
  

●SHERCO FACTORY 450 SEF RALLY
  

●YAMAHA WR450F RALLY
  

●RIEJU 450 RALLY FACTORY REPLICA
  

●FANTIC 450 RALLY
  

BMWも出ていますが、プライベーターで市販車を使用しているようですね。

GASGASはどうやらKTM傘下らしいですけど、YouTubeで2022チーム紹介とかで出ているバイクがKTMなのかなぁ。

   これね

SHERCOとHEROは、インドのメーカーです。
RIEJUはスペインですね。FANTICはイタリア。

なお、今回もテレビ放送は、J-SPORTS3のみ。
地上波はないんだよなぁ。

  MotoGP 2021 シーズン終了とロッシの引退 (2022/11/20)

11月14日
MotoGP第18戦バレンシアGP決勝レースをもって、今シーズンが終了。そして、バレンティ−ノ・ロッシ選手も引退となりました。

   最後の雄姿

その走行が始まる前日の11日には、特別記者会見が行われ、会見場にはMotoGPクラスの全ライダーたちも出席し、最前列に座って、質疑応答の一部始終に立ち会いました。

   会見後

パドックのもっとも最終コーナー寄りの場所には、9回の世界タイトルを獲得した歴代チャンピオンマシンが展示されました。
125ccと250cc時代のアプリリア機が2台、500ccとMotoGP時代のホンダ機が3台、MotoGPのヤマハ機が4台でした。

   Honda車以外はロッシの私物

決勝レース当日。
ロッシは、予選10位、結果も10位でしたが、ロッシ曰く、日曜の決勝で「“世界のトップ10のライダー達”と最後を迎えられた」と言えるように、10位以内でレースを完走することが“重要”だったと語っていたので、その通りとなりました。
チェッカーフラッグを振ったのは、ロッシが自らのヒーローであることを公言してはばからないロナウド。
ゴールラインを通過した選手たちは、皆が2コーナーにバイクを止めて待ち受け、現役最後の決勝レースを走り終えた英雄を祝福しました。

   すごいなぁ

   やりきった感あるね

ロッシが2013年に発足させ、自らが主催する、VR46ライダーズアカデミーがあります。
MotoGPで走る、フランコ・モルビデリ、フランチェスコ・バニャイア、ルカ・マリーニもVR46出身ですね。
VR46ライダーズアカデミー選手は全員、師匠であるロッシがかつて使用した特製デザインヘルメットを被り、バニャイア選手は2004年にロッシ選手がヤマハ移籍後初めてタイトルを獲得した際の『Che Spettacolo(見せてくれるねぇ〜!)』デザインを選択し、見事優勝。「表彰台の一番高い所にロッシのヘルメットを持って行けた!」と語っています。

   2004年シーズンチャンピオンの時

1996年3月のWGP125cc開幕戦マレーシアGPでキャリアをスタートさせたロッシ。
1979年2月16日生まれの42歳。
多くのMotoGPライダーが20代から30代前半の中、異例ともいえるロングキャリアでした。
2021年エントリーのMotoGPライダーの約半分はが生まれる前からロッシはレースキャリアをスタートさせていたということになります。

WGP500クラス最後のチャンピオンであり、MotoGP初代チャンピオンでもありました。
出走:432戦(最高峰クラス372戦)
優勝:115勝(89勝)
表彰台:235回(199回)
ポールポジション:65回(55回)
ファステストラップ:96回(76回)
タイトル:9回(7回)

これがロッシのすべての成績です。

この後、チャンピオンシップの年間表彰式「2021 FIM MotoGP Awards」がスペイン・バレンシア市内のコンベンションセンターで開催され、バレンティーノ・ロッシがMotoGPレジェンドとして殿堂入りすることが発表されました。

   スーツのロッシも珍しい

殿堂入りのレジェンドは、ロッシを含め35名となりました。

 ジャコモ・アゴスチーニ(15タイトル/122勝)
 ウェイン・レイニー(3タイトル/24勝)
 マイク・ヘイルウッド(9タイトル/76勝)
 ケビン・シュワンツ(1タイトル/25勝)
 アンヘル・ニエト(13タイトル/90勝)
 ミック・ドゥーハン(5タイトル/54勝)
 カルロ・ウビアリ(9タイトル/39勝)
 ケニー・ロバーツ(3タイトル/24勝)
 アントン・マング(5タイトル/42勝)
 ワイン・ガードナー(1タイトル/18勝)
 ジェフ・デューク(6タイトル/33勝)
 バーリー・シーン(2タイトル/23勝)
 フィル・リード(7タイトル/52勝)
 ジョン・サーティース(7タイトル/38勝)
 加藤大治郎(1タイトル/17勝)
 ジム・レッドマン(6タイトル/45勝)
 エディ・ローソン(4タイトル/31勝)
 フレディ・スペンサー(3タイトル/27勝)
 ヤーノ・サーリネン(1タイトル/15勝)
 ケーシー・ストーナー(2タイトル/45勝)
 マルコ・シモンチェリ(1タイトル/14勝)
 ニッキー・ヘイデン(1タイトル/3勝)
 アレックス・クリビーレ(2タイトル/20勝)
 フランコ・ウンチーニ(1タイトル/7勝)
 ケニー・ロバーツ・ジュニア(1タイトル/8勝)
 マルコ・ルッキネリ(1タイトル/6勝)
 ランディ・マモラ(13勝)
 コーク・バリントン(4タイトル/31勝)
 ダニ・ペドロサ(3タイトル/54勝)
 ステファン・ドルフリンガー(4タイトル/18勝)
 ホルヘ・マルティネス・アスパル(4タイトル/37勝)
 ホルヘ・ロレンソ(5タイトル/68勝)
 マックス・ビアッジ(4タイトル/42勝)
 ヒュー・アンダーソン(4タイトル/25勝)
 バレンティーノ・ロッシ(9タイトル/115勝)

こうやって見ると、ランディ・マモラはノータイトルだったのですね。
ケニー・ロバーツは親子で殿堂入りかぁ。

11月17日
26年のキャリアのうち、16年間をYAMAHAで過ごしたのですが、愛機YZR-M1からのメッセージがYAMAHAから公開されていました。

2004年2月24日土曜日のことをまるで昨日のことのように思い出します
マレーシアでのファースト・デート
私はずっと前から、あなたのようなひとを待っていました
緊張していましたがお互い一目惚れでした
そしてこの関係がとても特別なものになるとすぐにわかりました
一生に一度あるかもしれない閃きとともにパズルのすべてのピースが揃いました
2004年ウェルコム(南アフリカ)の芝生の上で寄り添ったときのことは決して忘れません
一緒にいることの大切さとこれが始まりに過ぎないことを2人だけが気づいていました
私たちはMotoGPで4つのタイトルと56回の勝利を手にしてきました
それによって世界中の何百万もの人々に喜びをもたらし、忘れることのない思い出をつくりました
ともに手を携えて歴史をつくってきたのです
あなたは再び私を強くしてくれました
大切にされ愛されるようになりました
あなたが私をまた愛されるようにしてくれた
バレンティーノ あなただけがその力を持っていたのです
そしてあなたのことを心から信頼し 心の底から応援していました
私はあなたと一緒に戦ってきましたが
最後まであなたをワクワクさせることができたのは私だけでした
ウェルコムでのファーストキスからバレンシアでのラストダンスまで私たちはたくさんの素晴らしい旅をしてきました
なかでも2008年のラグナセカと2009年のカタルニアは特別でした
あの頃私達のような走りは誰にもできませんでした
2009年のアッセンもそうです。あなたを後押しして100勝目を実現しました。まさに魔法のような勝利でした!
輝かしいキャリアの16年間をあなたと走りました
あなたも私を心から信頼してくれました
ムジェロからもてぎ シルバーストンからセパン そしてバルセロナからブリラムまでいつも互いに支え合ってきました
私はすべてを捧げあなたはそれに応えてくれたのです
グリッドでのあなたとの会話を私はこれからもずっと大切にしていきます
あなたは私とともに世界に立ち向かっていました
私たちは常に力の限り戦ってきたのです
でも残念なことにどんな美しいラブストーリーもいつか終わりを迎えます
バレンティーノ あなたは私の一部です
私の歴史の重要な一部です
今日もそしてこれからもずっとあなたは私の一部であり続けるのです
私達の絆は本当に特別なものです。私はこれからあなたが思う以上に大きな寂しさに包まれるでしょう
ありがとう バレンティーノ

Your YZR-M1

なかなか粋なメッセージですね。

ロッシは、2007年に亡くなった、MotoGPライダー、ノリックこと阿部典史のファンを公言しており、自身を、ノリックの典史(のりふみ)になぞり、「ろっしふみ」のステッカーを貼っていました。
今後、四輪レースには出るそうなのですが、そこに「ろっしふみ」がまた貼られるといいですね。

   ろっしふみ

欧米では、引退する人に対して「おめでとう」と言うそうです。
無事に今のキャリアを終えられ、次のキャリアに挑むことができるからだそうです。
ロッシおめでとう!
次は何を成し遂げてくれるか楽しみですね。

  漢のKawasakiも電動化の道へ (2021/10/14)

10月6日、川崎重工はバイクやエンジン部門を分社化した新会社、カワサキモータースの事業方針説明会で、2035年までに先進国向けの主要車種を電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)仕様に置き換えると表明しました。
まずは10車種以上を開発し、2025年までに投入するとのことです。
この、カワサキモータースの主要製品は、モーターサイクル、オフロード四輪車、JET SKI、汎用ガソリンエンジン、ギガセルとのこと。

   説明会資料

YAMAHAも今年の夏に、現在1%である電動割合を、2035年までに20%に、2050年に90%にすると発表していますし、Hondaも、現在商用向けの電動化に加えて2024年からは個人向けも電動化にすると発表しています。

一般的にはバイクの電動化はクルマに比べて難易度が高いとされています。
EV仕様では車両寸法や質量の関係性から電池パックの大型化が難しいため、1充電当たりの航続距離を延ばしにくいことがネック。また、HEV仕様では航続距離の不安はないものの、環境への貢献効果が車両価格に対して低く、コスパが悪いといった課題があります。

HondaやYAMAHAは、電動車のラインナップは小型車を中心としたものになっていますが、基本、Kawasakiは小型車ないです。
2019年、Hondaを中心にKawasaki、YAMAHA、SUZUKIの4社で協議体を設立した、「交換式電池パック」を使った取り組みを進めることが考えられますね。
充電済みのものを乾電池のように入れ替えるのですが、交換時間が短く、EVの弱点とされる充電時間(車両の非稼働時間)を大幅に減らすことができます。でもなぁ。多分、電池パック重いよね。それをいくつも持ってツーリングに果たして行くのだろうか。

説明会の会場には、開発中のハイブリッドバイクの実機も展示されたそうです。

   これですな

ベースはニンジャ250または400ぽいそうですが、フレームは新作の模様。
ハイブリッドですが、トランスミッションを搭載しますが、クラッチレバー操作不要でシフトチェンジを可能だそうで、完全なAT走行もできるそうですよ。
高速道路ではエンジンのみ、市街地ではモーターのみで走り、ワインディングなどではエンジンとモーターを併用する3タイプで走行するとのことです。

カワサキモータースのブランドシンボルであるリバーマークは、川崎の川の字をデザイン化したもので、川崎重工の創業の理念を体現したものだということです。
今まではニンジャH2などの特別なモデルにのみ許されてきたリバーマークだったのですけどねー。

   ほほう

カーボンニュートラルの時代に対応する必要性はわかりますが、やっぱりバイクはサウンド、振動、においがないとなぁ・・・。というのが昭和生まれの感想ですね。

  ナカスガサーンが10度目のJSB1000チャンピオン (2021/09/03)

1961年のロードレース世界選手権初参戦から2021年で60周年となるヤマハは、2021年3月、MotoGPのカタールテストにて、ロードレース世界選手権(WGP)参戦60周年記念カラーのYZR-M1をお披露目しました。

   いいねー

昔、このカラーリングをしたTMAXもあったなぁ。
1980年の500ccクラスに参戦したファクトリーマシン「YZR500(0W48)」をモチーフに、白地に赤のラインを入れた伝統のカラーリングですね。
そして、全日本ロードレース選手権の第5戦、第6戦、第7戦の3大会を、WGP参戦60周年を記念したカラーリングのヤマハYZF-R1で参戦しています。

   #7 中須賀選手号

7月18日、2021年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第5戦 第53回MFJグランプリ スーパーバイクレースin鈴鹿のJSB1000クラスのレース2が三重県の鈴鹿サーキットで行われ、中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が優勝して2021年JSB1000のチャンピオンを獲得しました。
・・・。7月でチャンピオン決まっちゃうんだ。

   圧勝のシーズン

これは、JSB1000という、国内二輪オンロードレース最高峰での通算10度目のチャンピオン、自己通算60勝の達成にもなり、この途方もない記録はおそらく今後破られることはにのではと思います。

   おめでとー!

中須賀選手は、1981年生まれの40歳。
先日引退を表明したバァレンティーノ・ロッシ選手が42歳でしたね。
今年JSB1000に復帰した加賀山選手は47歳でいまだ第一線ですが、あの方は本当に鉄人なので、別格なんだろうなぁ。
しかし、中須賀選手もまだまだ記録を延ばせる余地はありそうですね。

トップライダーとして、今の年齢と経験がマッチして円熟味を出せたのでしょうね。

   チームの力もあったでしょう

吉川和多留監督の、中須賀選手の優勝に関するインタビューでは
現在は日本のトップライダーですが、最近はよく中須賀選手から、“昔、言われた内容を最近になってようやく理解することができた”と言われます。若い頃には理解できないことが、経験を積むにつれて理解できていくというのはよくある話ですが、中須賀選手がヤマハの、そして日本のトップライダーとしての地位を築いたように、今度は中須賀選手が若いライダーを育ててくれる日を楽しみにしています。

とのコメントが。
内燃機関を用いるレースがこの先どうなっていくかわかりませんが、いつの時代も、興奮と楽しさを味わえるレース、それを見せるライダーのテクニックであってほしいですね。

  バレンティーノ・ロッシ現役引退発表 (2021/08/09)

8月5日、ロードレース世界選手権のMotoGPクラスに参戦しているバレンティーノ・ロッシが記者会見を開き、2021年シーズン限りでMotoGPから現役引退することを発表しました。

   生きる伝説ロッシ

ついにこの時が来たか・・・。という感じです。
3週間のサマーブレイク明け、第10戦オーストリア・レッドブルリンクでの会見。

いろいろネットニュースに会見内容が出ていますが、要約すると以下のとおり。

今シーズンで引退することにした。
この先半年が、私の最後のシーズンになる。悲しいことだ。
なかなか言い出せなかったが、30年レースをやってきて、来年はもう走らない。
来年、私の生活は一変するだろう。本当に楽しい長旅だった。
世界選手権で25〜26年、一緒にレースをしてきたスタッフと、多くの忘れられない思い出を作った。
これ以上に言葉はない。
長いキャリアの間で、幸運にも多くのレースに勝つことができた。
忘れられない瞬間、忘れられない優勝がたくさんある。本当に楽しかった。
1週間笑顔だった後、10日たってもずっとニコニコしていたレースもあった。
レースをやめることは、本当に難しい決断だったが、レースは結果が大事であるので、やめるという決断は間違っていないと思う。弟(異父弟のルカ・マリーニ)と一緒に、自分のチームでいまだMotoGPを走るという可能性もあったが、もういい。
あと何レースあるかはわからないが、最終戦になったらもっと悲しいだろう。しかし、今は自分の決定をみんなに伝えたい。
私のレース人生に悔いはない。

1996年にスタートしたそのキャリアは125cc、250cc、500cc、MotoGPクラスを通じ423回(第9戦TTアッセンまで)のグランプリに出場、115回の優勝と235回の表彰台を獲得してきました。
ロッシは今年42歳。この年齢までトップライダーでいて、そのまま引退というのは、本当に驚異的です。

来季からは主宰する若手育成のVR46 Riders Academyに加え、最高峰クラスノMotoGPに初めて単独参戦するAramco Racing Team VR46を先導することになっています。
ちなみに、マシンはドカティだそうですよ。

ロッシ、おつかれさまでした。
残り半シーズン、怪我のないよう、無事に現役を引退してもらいたいです。

  二輪高速料金普通車の割引決定へ・・・。土日だけ (2021/07/11)

6月15日に、下のトピックに書きましたが、6月22日に、二輪の高速料金の話について報道がありました。

  

NEXCO東日本、中日本、西日本の3社は、二輪車の高速道路料金について、来年4月から11月までの休日を対象に、ETCを搭載するなど一定の条件を満たした場合、一律で30%余り割り引きます。
休日にツーリングなどで各地をめぐる観光需要を喚起するねらいです。

だそうです。

割引実施方式としては
対象車両:ETC及びETC2.0を搭載した二輪車
対象期間:4月〜11月の土曜日、日曜日、祝日
対象道路:NEXCO3社が管理する高速道路
申込方法:事前にインターネットで利用日を指定して申し込み
割引率:100kmを超える走行を対象に37.5%
開始時期:令和4年4月より開始予定

二輪車は「軽自動車等」に分類され、もともと普通車の2割引に設定されており、今回の割引率37.5%というのは、「普通車の半額」に相当します。
 詳細については決定次第、発表されるものの、適用イメージの資料からは、従来の休日割引や深夜割引は重複して適用されないようです。(資料はこちら

まぁ、一定は前進しているのでしょうけど、やっぱり事前予約しないといけないというのが、使い勝手悪そうですねー。
あと、12月〜翌3月は、ライダーは走ってはいけないのか???
疑問だなぁ。

  二輪高速料金普通車の半額へ (2021/06/15)

なんでも、来年4月から半額になるらしい。
ライダー長年の疑問、「なんでバイクは軽自動車と同じ値段なんだ。もっと安くてもいいだろう」ということに対する解決策となるのでしょうか。

  

ちなみに、なぜ二輪車と軽自動車の高速道路料金は同等なのかという疑問については、NEXCO中日本の「よくあるご質問」には

二輪自動車と軽自動車(二輪自動車を除く)では、車両の大きさ・重量・乗車可能人員にある程度の違いはありますが、どちらも走行に1車線を必要とし、法定の最高速度は100kmであるなど、(1)「原因者負担の考え方」(2)「占有者負担の考え方」(3)「受益者負担の考え方」の考え方を総合的に勘案すると、両者が高速道路を利用することによる負担の割合は、他の車両との比較上では同程度と考えられることから、同一の車種区分としております。

とありました。
二輪車は、四輪車の最低ランクに合わせているよってことですかね。

今年の3月24日開催された、自民党二輪車問題対策プロジェクトチーム(PT、逢沢一郎座長)の第13回会合で、国交省が表明したそうです。
ただ、国交省が表明、要は実施時期を設定したということなので、本当にそうなるのかは、今の段階では確定じゃないんですけどね。

その国交省が以前に表明した「新しいツーリングプランの目指す姿」として

・二輪車限定の高速道路定率割引を実施
・率は普通車1、軽自動車0.8に対して二輪車0.5を目指す
・土日祝日限定
・日帰り利用を想定
・全国どこでも乗り降り自由
・実施時期は2021年4月から
・実施期間は通年
・ETCの利用と事前登録が必要
・従来のツーリングプランも継続して実施

だそうですが、これって、直接的な値下げではなく、条件に合えば割引ってことで、キャンペーンなのか?手放しで喜べる内容ではない感じ。
しかも、例えば、普通車1に対して、二輪車0.5を『目指す』とありますが、既に土日や深夜では3割引になっているため、これを利用した場合の二輪車の普通車に対する割引率は0.8×0.7=0.56。
しかも、『目指す』ってことは0.5は決定事項ではないんですよね。
土日祝日限定で0.5にすると言われても、その差0.06なら、あまりオトク感ないですねー。
従来からのツーリングプランも継続して実施ですが、従来プランは実施期間中は曜日に関係なく、申込期間に応じて割引されます。しかし割引方法が定額から定率になるだけで、土日祝日限定と、利用可能日が激減します。
しかも、日帰り利用限定。そして100km以上の走行が必要。さらに、事前登録も必要ってことだそうです。

日帰りで高速使うのに、あらかじめ登録しておく必要があるってのはかなり面倒ですね・・・。
下道日帰りツーリングだけど、帰りはしんどいし、渋滞もひどくなってきたからあと150kmは高速ワープで帰ろう。とうのは適用されないことになります。

2015年に国土交通省が実施した調査では、高速道路での二輪車のETC利用率は79%で、四輪車と合わせたETC利用率約89%を10ポイント下回っています。
しかし、普及率という点では、四輪が90%以上なのに対し、二輪は一説では50%以下と言われています。

二輪の高速利用者は全体の0.38%しかいないのに、値下げに伴う料金システム変更のコストは200億円くらいかかるそうです。だから、やりたくないんでしょうねー。
キャンペーン方式なら、今もやていることですから新たな導入コストはないですからね。

で、冒頭に書きました今年の3月24日開催されたプロジェクトチーム総会で、国土交通省高速道路課が示したのが、バイク通行料の定率割引です。
ETC搭載車を対象とした申込制の「二輪車ツーリングプラン」の定額割引を、走行距離に応じて普通車の半額になる定率割引に再構築しました。
定額割引は宿泊を前提としているため、2〜3日間有効ですが、定率割引は日帰り利用を想定し、利用予定日1日のみ有効。実施期間中の土日、祝日限定の予定です。ただ、この割引に同省が利用距離100km以上の条件を付けたことで、実施時期が2022年に遠ざかりました。
高速道路会社は割引システムの改修に1年近くかかることを明らかにしています。走行距離を基準とした割引は対象の抽出に課題が生じるというのが主な理由だそうです。
費用対効果を考えるといたしかたないのかも。
そんなわけで、この春から開始か!?と思われた二輪高速料金普通車の半額への夢の現実化は、1年先送りとなりました。

さらに、まだ積み残し案件もあり、例えば割引が適用される距離条件の100kmについても、往復か片道かで使い勝手が大きく変わってきますが、どうなるのか未定です。
そういった調整に時間がかかると、来春の実現も怪しくなりそうですね・・・。

  King of The Buggers (2021/05/09)

なにげに、YouTube観ていたら、なにやら見たことのないカテゴリのバイクレースをやっていました。
詳しく調べてみると、そのレースは、"King of The Buggers"と呼ばれていました。

どうやら、2020年に一度だけ開催されて、今シーズンからアメリカのレース団体、"MotoAmerica"でレギュラー化しているようですが、要は、主にツアラーモデルなどをベースにしたバッグ(大容量パニアバッグ)付きカスタム「Bagger(バガー)」を対象にしたレースとなっています。

レギュレーションもあり、2021年シーズンからのレギュレーションでは、

●ベース車両に使えるのは全年式のハーレーダビッドソンFLツーリングモデル、または全年式のインディアン製バガーとツーリングモデル
●ハーレーの排気量制限
・空冷プッシュロッドVツインエンジン、最大排気量131ci(2,146.71cc) 自然吸気
・S&S、ジムズの空冷プッシュロッドツインカムエンジン(MSO付き)は131ci 自然吸気
・過給器付き空冷プッシュロッドVツインエンジンは最大107ci(1,753.42cc)
●インディアンの排気量制限
・水冷V型2気筒エンジン、最大排気量112ci(1,835.35cc) 自然吸気
・空冷プッシュロッドVツインエンジン、最大排気量131ci 自然吸気
・過給器付き空冷プッシュロッドVツインエンジンは最大111ci(1,818.96cc)
●大型フェアリングについては、ハーレーダビッドソンはバット・ウイングまたはロードグライドタイプ、インディアンは元々装着されていた形状のものに限定
●スクリーンは交換可だが、スクリーンを装着することは義務付け

そんな感じで、昨年秋のラグナ・セカで開催されたときは、招待制でレースが開催されました。

   なんかすごいぞ

昨年秋のレースでは、結局、11台のハーレー・ダビッドソンと2台のインディアンが走ったそうですが、優勝したのは老舗パーツメーカーであるS&Sが製作したインディアン・チャレンジャー(タイラー・オハラ選手)

   意外とカッコイイ

なお、ノーマルモデルはこんなの

   クルーザーだな

2位には、マフラー製造などで知られるVance & Hines製作のハーレー(ヘイデン・ギリム選手)

   レーシー

こちらも、ノーマルモデルはこんな感じです。

   のんびり走りたいよね

2021年シーズンの第1ラウンドが、5月2日に行われたようですが、オープンエントリーとなって参加したのはわずかに6台。
今年の1月になってからシリーズ戦になることが公表されたため、今シーズン第1戦までの準備期間がなかったことがエントリー台数の少なさに影響してしまったようですね。
意外とバトルもできていますねー。
Youtubeとかで見てみてください。

なお、バガーたるゆえんのパニアバッグにもレギュレーションがあります。
ハードタイプのパニアバッグは当然装着が義務付けられており、その内部には13.6×5.4×9インチ(約345.4×137.2×228.6mm)の箱が収納できるようになっており、最低でも2,200立方インチ(約36リットル)の容量が確保されていないとダメなんだそうです。

   ちゃーんと使えます

今は、アメリカの2社のみですが、国際的になったら面白そうですねー。

  TMAX560 2021型発表 (2021/04/04)

2月22日に、TMAX560の2021型についてプレスリリースがありました。(こちら

正確には、TMAX560 TECH MAX ABSの2021年モデルということで、TMAX560 ABSには発表ないですね。
しかも、TECH MAXについてもカラー変更のみ。

   新色パステルダークグレー

TECH MAXは、これまでは、

・マットダークグレーメタリックA(マットグリーニッシュグレー)
・マットダークグレーメタリック8(マットダークグレー)

の2色でしたが、2021年は

・マットダークグレーメタリックA(マットグリーニッシュグレー)
・パステルダークグレー(グレー)

ってことで、色変更ですね。
ちなみに、年間国内生産計画は300台。・・・。300台かぁ。

2017年ですが、Honda CBR250RRは、3,500台を予定していましたが、第1四半期で軽くクリア。
しかしながら、二輪市場は縮小化に歯止めが止まらず、日本自動車工業会によると、2016年の時点で、販売総台数がピークだった1982年の328万5,000台と比べて、市場規模が約1割の33万8,000台にとどまっていました。

理由はいろいろあると思いますが、バイクは危険な乗り物っていう社会の風潮(3ない運動とか)、排ガス規制による価格高騰、取り締まりの強化とか。
価格高騰は、電子制御と安全装備(ABS)の追加はわかりますが、初代TMAXが74万円(税抜)だったのに、最新のTECH MAX ABSは129万円(税抜)ですもんねぇ。
倍まではいっていませんが、さすがに割高な乗り物になってしまいました。

  バレンティーノ・ロッシ ペトロナスで本格稼働開始 (2021/03/11)

3月1日に、ペトロナス・ヤマハSRTが2021年シーズンの体制発表をし、正式にバレンティーノ・ロッシの加入がお披露目されました。

   今シーズンもロッシ健在

昨シーズンにペトロナス・ヤマハSRTに在籍した、ファビオ・クアルタラロがサテライト1年目で好成績を残し、今シーズンはYAMAHAファクトリーチームへ移籍。
そのあおりで、バレンティーノ・ロッシはファクトリーチームからサテライトチームのペトロナス・ヤマハSRTに移籍となりました。
しかしながら、引き続きヤマハからフルファクトリーサポートを受け、最新型のYZR-M1を使用することになっています。

チームメイトは、バレンティーノ・ロッシ主催のVR46アカデミー出身の、フランコ・モルビデリ。師弟チームとなりましたね。

   師弟の図

ちなみに、モルビデリには“Aスペック”と呼ばれる2019年型に改良を加えたYZR-M1を使用する事になっているそうです。

   ぱっと見はわからない

なおロッシとチームの契約は2021年の単年。ロッシが2022年以降も現役を続行するかどうかは、実際のパフォーマンスを確かめてからとなるようです。

そしてペトロナス・ヤマハSRTのラザリ代表は契約延長に関して、ロッシはヤマハとの話し合いに進む前に満たす必要のあるパフォーマンス水準が設定されていることも明かしています。

バレンティーノ・ロッシにとっては正念場の1年になりそうですが、それも序盤の6〜7レースでのパフォーマンスで判断するようですね。

今シーズンは、ロッシの異父弟であるルカ・マリーニがエスポンソラマ・レーシングからMotoGPデビューを果たします。VRアカデミー出身の彼のバイクには、VR46アカデミーのロゴが大きく入れられています。

   ドゥカティ・デスモセディチGPのルカ・マリーニ

VR46はMoto2やMoto3にも参戦しているので、2022年はMotoGPにステップアップして、ロッシの動向もそれによるのかもしれませんね。

3月6日のカタールテスト初日のインタビューでは
「新カラー、新チーム……何もかもが新しい。これは僕に多くのモチベーションを与えてくれるし、仕事への力になる」
「最初に出ていくときは奇妙だったよ。でも結局のところバイクはいつものM1だ。“彼女”が着替えたとしても、他は同じなんだ」

   カタールテスト

そのように語っていることから、テストでのタイムは上位にはなっていませんが、そこはベテラン、開幕3月28日のカタールGPでのパフォーマンスで結果を残してくれることを期待します。

  バズーカ砲な、かわいいバイク (2021/02/09)

先月、ネットで面白いバイクを見つけました。

PHOENIX ENGINEERING GUNNER50
見た目、バズーカ砲が走っているような感じです。
画像はネットより拝借しています。

   おーいいね

カタログ(一部ですが)はこちら

PHOENIX ENGINEERINGはタイの新興小メーカーです。

   こんなところで開発

総輸入元は、大阪府貝塚市の「月木レーシング」。
月木レーシングといえば、Kawasakiで鈴鹿8耐出たり、ラグナセカ走ったり。ドラッグレースもしていますね。40年以上オートバイに関わるレジェンドです。
関東では、千葉県の「moto shopクロニクル」が関東総代理店だそうですよ。

PHOENIX ENGINEERINGは小メーカーですが、タイといえばHondaの生産拠点があったりで、下請け会社も多く、そこでノウハウを得ているのでしょう。
そういう点では、中華なのよりは安心できますね。

さて、このガンナー、面白いですねー。
昔あった、SUZUKI チョイノリ的な。
でも、サイズ感は、Honda GROMと同じ感じだそうです。

   フロントビュー

   リアビュー

バズーカ砲のようなフレームに、いろいろ詰め込んじゃっています。
バズーカ砲の砲口にはビルトインでヘッドランプ。
排気口(笑)にあたる部分はテールランプ。

   懐中電灯のような・・・。

   コーン型パーツでサイズ合わせ

   フロントディスクブレーキ

   モノサス

バッテリーは端子丸出しだなぁ。

   リアまわり

   エンジン

そして、フレーム自体をガソリンタンクにしています。
自社オリジナルの50ccエンジンですが、前のHonda Cubと同じボア&ストロークですね。
コピーかなぁ。
実質燃費は45km/L程度はいくそうです。

   タンクキャップ

   バズーカにシート

気になる諸元です。
全長 (mm) 1,670
全幅 (mm) 690
全高 (mm) 1,270
ホイールベース (mm) 1,150
シート高 (mm) 802
車両重量 (kg) 75
乗車定員(名) 1
原動機種類 4ストロークSOHC単気筒
冷却方式 空冷
ボア×ストローク (mm) 39×41.4
排気量(cc) 49.47
圧縮比 7.3:1
トランスミッション 4速リターン式
最高出力(kW) 2.4
最高出力回転数(rpm) 8,000
最大トルク(N・m) 3
最大トルク回転数(rpm) 7,500
ブレーキ形式(前) 油圧式ディスク
ブレーキ形式(後) 油圧式ディスク
始動方式 セル/キック
タイヤ(前) 100/70R12
タイヤ(後) 120/70R12

メーターは7色に背景色を変えられるそうです。
わかりやすく速度、オドメーター、燃料計、タコメーター、そしてニュートラルのNという簡素な表示です。

   ハザードスイッチもあります

   LEDメーター

カラーは、6色をラインナップ。
イエロー ブルー グリーン
レッド ホワイト ブラック

個人的には、イエローかブラックかな。ブルーも捨てがたい。

ちなみに、お値段は、205,000円(税別)だそうです。
欲しくなりますねー。
月木レーシングなら、公共交通機関乗って買いに行って、乗って帰ってくるでもアリだなぁ(笑)

しかし、原付1種は、すぐスピードでつかまっちゃうなぁ。
ボアアップキットとかあったらいいのにと思っていたら、本国タイでは、このエンジン用のボアアップキットあるそうです。
ただし、何ccになるのかわからないそうですが(笑)
国内で出回っている、4MINIのアフターパーツとかキットとかも流用できそうな・・・。
しかし、ボアアップキット組んだら、保証対象外になるらしいです。

純正ラインナップで90ccとか出してほしいですねー。そうしたら買いだなぁ。

  ダカールラリーはHondaが1・2フィニッシュ (2021/01/28)

1月3日〜15日の期間、サウジアラビアで開催された第42回ダカール・ラリー。
2輪部門は、ここ20年近くKTMが優勝し続けていましたが、昨年Hondaが王座を奪還。
そして今年は、Hondaのケビン・ベナビデス選手が優勝。しかも2位は昨年優勝のリッキー・ブラベック選手が入り、1・2フィニッシュ。

   ネットより拝借

Hondaは、1989年の第11回大会まで四連覇し、その翌年からは参戦を休止。最後の優勝はジル・ラレイ選手のNXR750でした。

   NXR750

上の画像は、2006年に、もてぎのHondaコレクション・ホールに行ったときに見ました。
ジル・ラレイ選手がライディング、1989年第11回大会パリ・ダカ優勝車です。
当時は、ラリー車にWGPと同じロスマンズカラ―ということで、Hondaの本気度が伺えました。

Hondaがダカールラリーに復帰したのは2013年のことで、そこからなかなか勝ていませんでした。
また、1・2フィニッシュは、1987年の第9回大会以来。
この時は、シリル・ヌヴー選手とエディー・オリオリ選手での1・2でしたね。
1980年代後半から1990年代は、テレビ放送よくやっていて観ましたが、今はテレビ東京系で総集編するか、J SPORTSがダイジェストするくらいですからねぇ。

ちなみに、YAMAHAはというと、第1回大会からシリル・ヌヴー選手のXT500で連覇、その後、第13回から第20回までの8大会で、第16回を除き7回勝利しています。
その7回の勝利のうち6回は、ステファン・ペテランセル選手によるもので、これは史上最多となっています。

   YZE750T

上の画像は、2015年に磐田のYAMAHAコミュニケーション・プラザに行ったときに見ました。
ステファン・ペテランセル選手が初めて優勝した1991年第13回大会パリ・ダカ優勝車です。
この年、1989年にHonda NXR750で優勝したジル・ラレイ選手もYAMAHAで走っていて、ペテランセル選手に続く総合2位。同じくYAMAHAのティエリー・マニアルディ選手も3位に入り、YAMAHAは1・2・3フィニッシュでした。

ちなみに、ジル・ラレイ選手は、翌年の1992年の第14回大会で、リエゾン中に主催者側のメディカル・アシスタントカーと衝突してお亡くなりになりました。


HondaもYAMAHAも、このダカールラリーでの連勝を意識して市販車を投入しています。
それが、アフリカツインとスーパーテネレですね。

アフリカツインは、1988年にXRV650として650ccで初代が発売。2000年で生産終了後、2016年から現行のCRF1000として復活しています。

   1988年モデル XRV650
これも、Hondaコレクションホールで撮ったものです。

   現行のCRF1000L Africa Twin

一方、スーパーテネレは、1989年にXTZ750として750ccで初代が発売。1996年に販売終了。2010年にXT1200Zとして復活していますが、昨年よりテネレ700がリリースされています。

   1989年モデル XTZ750
これも、YAMAHAコミュニケーション・プラザで撮ったものです。

   現行のTenere700

こうやって見ると、昔のダカールマシンは「重量級」って感じがしましたけど、最近のはそうでもないですねー。
ダカールラリー、テレ東系とかで、総集編してくれないかなぁ。

 今年の箱根駅伝の先導はBMWの電動白バイ (2021/01/10)

正月二日・三日は、東京―箱根―東京10区で繋ぐ、箱根駅伝です。
毎年、審判や各大学監督が乗る車は、どこの提供かーと気になっているのですが、今年は、先導の白バイの様子が違和感ありあり。

「その電話 サギかも」

とフロントマスクに貼られたステッカー。
ではなく、スクータータイプ。しかもBMWです。
なんとこれ、電動バイクだったのですよね。

   これです

BMWは早くから、大型の電動バイクを開発してきました。
当HPでも取り上げましたが(こちら)、2010年の段階で、既に将来的には電気モーター駆動とすることも考慮にいれた「BMW Concept C」を発表していました。

   BMW Concept C

当時は、TMAXをかなり意識しているなぁと思っていたのですが・・・。
それから7年、2017年5月にCエボリューションとして、BMWモトラッド初の電動スクーターを市販します。ベースは、650ccエンジンを積む、Cクラスです。

   これですな

発売当時としては大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載し、航続距離は最大160km、最高速度は129km/hの性能を持つものでした、
充電には、EV充電スタンドまたは普通充電用200Vコンセントを使用し、3時間半でバッテリーの80%まで充電が可能でした。
搭載される電動モーターは水冷式で、欧州のA2ライセンスで乗車可能な定格出力19kW、最高出力は35kW(48PS)でした。
先行して販売されていた4輪車の BMW i3 と同じバッテリーモニターエレクトロニクスとリチウムイオンバッテリーモジュールを採用していて、電動モーターならではの鋭いトルクレスポンスで、0-50km/h加速を2.8秒で行ないました。

   バッテリーにまたがる感じ

   メーターまわりはシンプル

もちろんエンジンノイズは発生しません。
慣性走行モードでバッテリー消費をコントロールし、ブレーキング時はエネルギー回生でチャージも行っていました。
なお発売当時、日本の法規上、Cエボリューションは「軽二輪」(250cc以下)とされ、普通自動二輪免許(AT限定)で運転が可能、かつ車検の義務もありませんでした。
2019年12月1日に施行された道路交通法施行令の一部改正によって、電動バイクにも大型二輪が導入されましたが、その際、大型電動二輪のモーター定格出力は、20kW以上と定められたため、19kWのCエボリューションは、大型電動二輪にはなりませんでした。

スペック
全長 (mm) 2,190
全幅 (mm) 947
全高 (mm) 1,255
ホイールベース (mm) 1,610
シート高 (mm) 765
車両重量 (kg) 275
乗車定員(名) 2
原動機型式 JA0P07A
原動機種類 電動モーター
冷却方式 水冷
最高出力(kW) 35
最高出力(PS) 48
最高出力回転数(rpm) 4,650
最大トルク(N・m) 72
最大トルク回転数(rpm) 1
バッテリー容量 12V-8Ah
フレーム型式 アルミダイキャスト耐荷重バッテリーケース付ハイブリッドシャーシ
キャスター角 65.9°
トレール量 (mm) 95
ブレーキ形式(前) 油圧式ダブルディスク
ブレーキ形式(後) 油圧式ディスク
ブレーキオイル適合規格 DOT 4
懸架方式(前) テレスコピックフォーク
フロントフォークタイプ 倒立フォーク
フロントフォーク径(φ) 40
フロントサスペンションストローク(mm) 120
懸架方式(後) スイングアーム式
リアサスペンションストローク(mm) 115
タイヤ(前) 120/70R15
タイヤ(前)構造名 ラジアル
タイヤ(後) 160/60R15
タイヤ(後)構造名 ラジアル
タイヤ標準指定空気圧(乗車定員時・前) 2.5
タイヤ標準指定空気圧(乗車定員時・後) 2.9
ヘッドライト定格(Hi) 55W
ヘッドライトタイプ(Hi) H7
ヘッドライト定格(Lo) 55W
ヘッドライトタイプ(Lo) H7
テールライトタイプ LED
スピードメーター表示形式 デジタル
メーター表示:燃料計
メーター表示:時計
車両装備:ハザードランプ
車両装備:アンチロックブレーキ(ABS)
車両装備:走行モード切り替え
車両装備:トラクションコントロール
車両装備:グリップヒーター
車両装備:ETC
車両装備:DCソケット
車両装備:ヘルメット収納

定価は159万円だそうです。
ちなみに、警視庁はこのバイクを昨年2月に導入しており、昨年3月の東京マラソン2020でも先導していたそうです。
なんでも、初の海外製バイク、それも電動車が警視庁に納入されたのは、なんのコネクションも無いBMWモトラッドの二輪事業部長が、東京マラソン前に小池都知事に宛ていた一通の手紙から実現したそうです。

日本の二輪メーカーも、政府が2050年までにゼロカーボンを打ち出したので、頑張ってもらいたいですね。
個人的にはエンジン音とエンジン振動と、オイルの匂いのしないバイクには魅力ないですが。

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